オホーツク教委協が教育委員大会 ICTで魅力ある学校 業務改善の重要性学ぶ 新保氏講演
(関係団体 2019-12-18付)

オホ教委協教育委員大会
新保理事長はリーダーシップの重要性を強調

 【網走発】オホーツク管内教育委員会協議会(河原英男会長)は9日、網走セントラルホテルで令和元年度管内市町村教育委員大会を開いた。管内18市町村教委の教育長や委員など約80人が参加。特定非営利活動法人ほっかいどう学推進フォーラムの新保元康理事長が「ICTを活用した学校の働き方改革と教育の質の向上~急展開する学校の情報化、どうなるどうする」と題して講演し、学校を魅力ある職場にするため、ICTを活用した業務改善や授業改善の重要性を訴えた。

 管内教育の振興を図るため、同会の運営に関し協議するとともに、教育行政の適正な執行と活性化に向けて研鑚の場とすることが目的。

 河原会長は開会あいさつで、新学習指導要領の全面実施や大学入試制度改革などが迫る中、「私たちは、これからも子どもたちの生きる力を余すところなく引き出し、伸ばすために汗を流さなければならない」と強調。新保理事長の講演を通して、「環境整備に関する私たちの務めと役割と責任を学びたい」と述べた。

 オホーツク教育局の伊賀治康局長が来賓祝辞。文部科学省地方教育行政功労者表彰を受賞した河原会長の栄誉をたたえるとともに、学校における働き方改革は喫緊の教育課題として、「一朝一夕では進まない課題といわれているが、できることから速やかに進め、着実な成果に結び付けてほしい」と呼びかけた。また、大会が「オホーツクの教育にとって実りのあるものになれば」と期待した。

 続いて、新保理事長が講演。

 インターネットやスマートフォンにかかわる子どもたちや大人の現状、Society5・0の到来によってICTやAIが急速に普及している状況などを示し、「チョーク&トークで生き残れるのか」と問題提起した。

 道内の教育現場では、ICT化が大幅に遅れているほか、教師が多忙、人手不足、教師の仕事の魅力が下がっているといった問題があり、それらの対応に向けて「リーダーシップが求められる」と強調した。

 業務時間の削減や教育の質の向上に向けたICTの活用に関しては、「目的と手段を混同しない」「研究ではなく日常改善」「ICT+α(アイデア)という視点が大事」とポイントを提示。校務支援システムを活用した業務改善、パソコンや実物投影機が活用しやすい教室改善、外部資料を活用した校内研修などの事例を紹介した。

(関係団体 2019-12-18付)

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