道教委　第６回夜間中学等協議会　市町村提供資料　年度内に　札幌市がスケジュール示す

（道・道教委 2020-02-05付）

行政、学校、ＰＴＡの関係者ら１３人が出席した

　道教委は３日、道庁別館で第６回夜間中学等に関する協議会を開いた。札幌市教委が、道内初の公立夜間中学開校に向けたスケジュール案について説明。道教委が、今後市町村に情報提供する資料の骨子案を示し、年度内に作成することを示した。出席者からは、夜間中学の枠組み以外での学習機会の提供の在り方について、各市町村で周知する必要性が指摘された。

　夜間中学における就学機会の提供、必要な措置に関する事務について、道、市町村の役割を協議し、事務実施に当たっての連絡調整を行うもの。

　行政、学校、ＰＴＡの関係者や学識経験者ら１３人が出席した。

　議事に入り、義務教育課の濱中昌志地域連携担当課長が、公立夜間中学のニーズの把握や設置の在り方など、前回協議会での主な意見について説明。

　札幌市教委学校教育部の早川修司教育推進・労務担当部長は、現在実施している市のニーズ調査の概要を示したほか、道内発となる公立夜間中学の令和４年度開校に向けたスケジュールを示し「予定に間に合うよう、迅速に準備を進める必要がある」と述べた。

　道教委からは、道内の各市町村に情報提供する資料の骨子案を示し、Ｑ＆Ａや道内の事例紹介などを盛り込んだ上で、本年度中の作成を目指すことを伝えた。

　出席者からは、札幌市以外の地域での教育機会の提供が課題として挙がり「夜間中学の枠組にとらわれず、各市町村で学習機会の提供の在り方を周知する必要がある」「すでに自主夜間中学が設置されている函館市・旭川市・釧路市においても、札幌市と同様のニーズ調査を実施すべき」などの意見があった。

(道・道教委 2020-02-05付)