遠隔教育研究推進委員会等開く　対面授業の回数整理を　次年度方向性協議　道教委

（道・道教委 2020-02-05付）

遠隔授業の充実に向け情報を共有した

　道教委は１月３０日、有朋高校で遠隔授業研究開発推進委員会・第２回研究開発学校運営委員会・遠隔教育研究推進委員会、検討会議を開いた。本年度における遠隔授業の成果を共有し、教科の特性に応じた対面授業の必要回数の整理などの課題や次年度の方向性について協議。有朋高校の高谷康博教諭が「振り返りシートの活用における“学びに向かう力・人間性等”の把握について」と題して実践発表した。

　研究開発学校における遠隔システムを活用した授業の指導方法の成果や課題などの研究協議、専門的な見地からの助言などによって、研究開発の円滑な推進と充実を図るもの。研究開発学校、研究協力校、関係教育局の担当者など約５０人が参加した。

　はじめに、髙木順一教育環境支援課長があいさつ。遠隔教育の実証研究に取り組む事業の意義を示した上で、次年度に向けて評価・反省をより明確化し、遠隔教育の工夫改善を図っていくよう求めた。

　本年度研究開発の報告では、対面授業の時間数を緩和した単位認定や遠隔授業で生徒の興味・関心、学習意欲の向上が可能であるなどの成果について説明。教科の特性に応じた対面授業の必要回数の整理など、今後の課題を示した。

　つぎに、有朋高校の高谷教諭が実践発表。年間を通して振り返りシートを活用した調査結果から、継続して遠隔授業に取り組むことで、授業の集中力や時事問題を書く力が向上したことなどの効果を伝えた。

　研究協議では教科ごとに本年度の振り返りを行い、来年度に向けた方向性を協議した。

(道・道教委 2020-02-05付)