新規にクラウドサービス活用試行―道教委　学習状況を詳細把握　遠隔授業の充実・推進へ

（道・道教委 2020-02-06付）

令和２年度配信教科と実施校（クリックすると拡大表示されます）

　遠隔授業の充実・推進を目指す「研究開発学校」に取り組む道教委は、４ヵ年計画の最終年度となる令和２年度、生徒の学習状況を把握するため、新たにクラウドサービスの活用を試行する。夕張高校など９校を受信側、有朋高校など３校を配信側とし、公民、数学など６教科で遠隔授業を実施。すべての教員が円滑に対応できるよう、遠隔授業の汎用性向上に取り組むことを検討している。

　文部科学省の委託を受け実施している「研究開発学校」は、小規模校や離島の高校の教育水準の維持向上を図るため、全日制・定時制課程高校において遠隔授業を実施し、授業時数を緩和した単位認定の在り方や指導方法を検討するもの。

　研究期間は平成２９～令和２年度までの４年間。

　最終年度を迎える新年度は、夕張、平取、南茅部、下川商業、礼文、豊富、常呂、阿寒、寿都の高校９校を受信側となる指定校、有朋、札幌東、札幌西の高校３校を配信側となる協力校とし、遠隔授業を推進する。

　配信教科は、公民、数学、理科、芸術、外国語、情報の６教科。

　さらに新年度は、クラウドサービスを活用して生徒の学習状況をより詳細に把握する取組を数校で試行する。

　協力校では、補助教員の役割の明確化や、どの教員でも遠隔授業に対応できる取組など、汎用性向上と一般化を図る取組を進める。

　教員と生徒が対面で授業を行う対面授業については、教科の特性に応じた必要回数を整理。これまでと同様に年２回を基本としつつ、一部教科では３回目の対面授業も実施する計画だ。

(道・道教委 2020-02-06付)