道教委 障がい者就労促進連携事業 社会参加に必要な力を 第2回キャリア教育推進会議(道・道教委 2020-02-07付)
7人が現状と課題について意見を交わした
道教委本年度新規事業「障がい者就労促進地域連携事業」の一環で設置された小・中・高・特別支援学校キャリア教育推進会議(道央圏)は5日、札幌高等養護学校で第2回会合を開いた。石狩管内の小・中・高校・特別支援学校の教諭7人が出席し、各校の特別支援学級および教育的支援が必要な生徒のキャリア教育の現状と課題について意見交換。学校生活全般を通して、児童生徒が社会参加するために必要な力を身に付けられるよう、指導内容や指導方法を教師間で検討しながら進めている取組などを共有した。
道教委は本年度から2ヵ年計画で、障がい者就労促進地域連携事業を開始。道内の6校を実践校として、知的障がい特別支援学校と視覚障がい特別支援学校における事業を展開している。
うち、知的障がい特別支援学校における事業では、企業人材や卒業生を活用した職業教育を実施しているほか、関係機関と連携した就労支援サポートチームおよび小・中・高校・特別支援学校教諭などで構成するキャリア教育連携推進会議を設置し、知的障がい特別支援学校の就労促進に向けた取組の充実を図っている。
会議は、特別支援学級の児童生徒、高校に在籍する教育的支援の必要な生徒のキャリア発達を促すための方策について協議し、地域における一貫したキャリア教育の推進に向けた体制の整備を図ることが目的。第2回会議には、構成員7人が出席した。
開会に当たり、道央圏実践校・札幌高等養護の高橋勝利校長が「それぞれの立場で意見交換を行い、地域の小・中・高校・特別支援学校のキャリア教育のより一層の推進を図りたい」とあいさつした。
引き続き、「各校の特別支援学級および教育的支援が必要な生徒のキャリア教育の現状と課題」をテーマに意見交換。出席者は「児童が学校生活全般を通して、自立および社会参加するために必要な力の基礎を身に付けられるよう指導内容や指導方法を教師間で検討しながら進めている」「返事・あいさつ、ルールや時間を守ることについて、日常的生活の中で習慣付けるよう取り組んでいる」などと現状を報告した。
このあと、札幌高等養護3年生44人を対象に卒業生講話を実施。
同校卒業生が在学中に心がけていたことや、在学中の生活が卒業後の仕事や生活に結び付いていることなどを話した。
また、卒業生を雇用している企業の担当者が、求める人材や社会人に求められることなどについて講話した。
(道・道教委 2020-02-07付)
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