コミュニケーション能力育む 中学校生活英語で伝え 東川小と東川高「合同授業」 Globe(学校 2020-02-19付)
【旭川発】文部科学省委託事業「研究開発学校」に取り組む東川町立東川小学校(岸政継校長)と東川高校(元村治郎校長)は2月上旬、東川小で新教科「Globe(グローブ)」の一環として合同授業を行った。東川高の生徒が自身の中学校生活の思い出を英語で分かりやすく伝えた。東川小の児童はメモを取りながら英語でのスピーチに耳を傾け、交流を楽しんだ。
東川町は平成29年度、文科省の研究開発学校として、地域の自然や文化、在住する外国人など、豊富な教育資源を有効活用した新教科「Globe」を創設し、4ヵ年計画で町内すべての幼・小・中・高において系統的なカリキュラムを展開。地域の文化・伝統への理解を深め、多様な文化を受容し、共生する態度の育成に努め、英語によるコミュニケーション能力の向上を図るなど、グローバル化に対応した教育環境づくりに成果を上げている。
合同授業は、「Globe」授業の一環。交流等の活動を通して、ふるさと東川を愛する心情を高め、人間尊重の精神を基調とする国際性を養い、国際社会に通用するコミュニケーション能力の育成をねらった。
この日、東川小に東川高2年A組の生徒34人と遠藤祥悦教諭、ALTのハンナ・ヘイデンさんが来校。授業は6年1組27人と6年2組28人を対象に行った。
テーマは「高校生が“中学校生活の思い出・将来の夢”について英語でプレゼン」と設定。
事前準備として、東川高の生徒たちは英語でのスピーチを用意して練習を重ねるとともに、スピーチに合わせた自作のイラストも用意した。
授業では、高校生と小学生が混合で4~6人のグループになって交流。高校生が中学時代の思い出として、当時の授業の様子や部活動、校則などについて英語で紹介。
小学生は、高校生が流ちょうに話す英会話に耳を澄ませて、聴き取れた表現などをワークシートに日本語や英単語などでメモを取っていた。
授業後、東川高の生徒の一人は「プレゼン後、小学生から日本語で質問された際、私たちが英語で話している内容を理解していることが分かる内容だった」と話し、小学生たちの理解力に驚いた様子だった。
また、東川小の児童は、「授業で勉強した英単語があったから、分かりやすかった」「ゆっくりと話してくれたし、イラストもあったから想像しやすかった」などと感想を寄せた。
なお、次回は3月9日に合同授業を予定している。テーマを「小学生が“中学校生活への希望・将来の夢”について英語でプレゼン、その後、高校生がアドバイス」と設定し、交流を図る。
(学校 2020-02-19付)
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