【解説】しつけは発達に合う方法で(解説 2020-03-06付)
厚生労働省は「体罰等によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会に」をまとめ、同省Webページに掲載した。6月の児童福祉法等改正法の趣旨や体罰によらない子育てに向けた工夫などを紹介。しつけをする際は子どもの発達に合う方法で行うこと、体罰等が子どもに与える悪影響などを解説している。
厚労省の設置する「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」での意見を踏まえ作成したもの。体罰禁止に関する考え方などを普及し、社会全体で体罰によらない子育てについて考えるとともに、保護者の子育てに適切な支援につながることが目的。
中では、①しつけと体罰の違い②なぜ体罰等をしてはいけないのか③体罰等によらない子育てのために―の3点について記載。
①では、子どもにしつけをするとき、子どもの発達に合う方法で行う必要性を指摘。体罰で押さえ付けるしつけは、許されないことを強調している。体罰の例としては「頬をたたいた」「長時間正座させた」「夕飯を与えなかった」「ぞうきんを顔に押し付けた」などを示している。
また、体罰以外にネグレクト、心理的虐待、性的虐待についてもふれている。
②では、体罰等が子どもに与える影響について解説。親から体罰を受けた子どもは、受けなかった子どもに比べ「感情をうまく表せない」「一つのことに集中できない」など行動問題のリスクが高まる研究結果を紹介。平成6年に日本が批准した「児童の権利に関する条約」にふれ、子どもへの暴力は子どものもつ様々な権利を侵害することを説明。
③では、市区町村などが提供する子育て支援サービスの積極的活用を推奨。保護者だけで抱え込まないことや社会全体で支えることの必要性を説いている。
(解説 2020-03-06付)
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