【解説】生涯学習推進体制の状況
(解説 2020-02-28付)

 道教委は、令和元年度生涯学習推進体制の整備状況(令和元年10月1日現在)をまとめた。教育委員会による生涯学習活動で最も多いのは「読書環境の整備や読書活動を支援する人材育成」で94%。現代的課題に関する学習機会では、教育委員会、首長部局、団体等のいずれも「防災に関する学習」の割合が前年度と比べ上昇した。

 生涯学習の推進を図るため、平成28年度から道内179市町村を対象に毎年調査しているもの。

 生涯学習の推進に関する宣言を行っている市町村は7・3%、生涯スポーツや健康づくりに関する宣言を行っている市町村は30・7%。

 生涯学習推進に関する附属機関・外部組織等の設置状況は「社会教育委員の会議」が98・9%と最も多く、「スポーツ審議会」「文化審議会」と続いた。

 生涯学習活動の取組では、教育委員会、首長部局、団体等でそれぞれ調査。教育委員会では「読書環境の整備や読書活動を支援する人材の育成などの取組」が93・9%と最多で、首長部局では「アウトリーチ型の家庭教育・子育て相談などの取組」「女性の視点を生かした子育てや育児に関する学習の機会」、団体等では「子どもたちに対する自然体験、ボランティア等の体験活動の機会」が多い。

 現代的課題等に関する学習機会では、教育委員会、首長部局で「超高齢者社会に関する学習」、団体等で「安全・安心な生活に関する学習」が最多。前年度との比較では、いずれも防災に関する学習の割合がやや上昇している。

 生涯学習推進上の課題で「極めて重要」「重要」との回答が最も多かったのは「住民の生涯学習に対する意識やニーズの把握」で、「住民に対する生涯学習の普及啓発」「学校・家庭・地域の連携の促進」と続いた。

(解説 2020-02-28付)

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