【解説】第4次食育推進基本計画
(解説 2020-02-17付)

 国は、令和3年度から5年間を計画期間とする第4次食育推進基本計画の作成作業を進めている。1月下旬の第2回食育推進評価専門委員会で示された主な論点案では、栄養教諭の配置促進、地産地消コーディネーターの養成・派遣、地域固有の多様な食文化を保護・伝承するデータベースの構築の必要性などを挙げている。9月に計画の骨子案、12月に計画案を作成し、来年3月の完成を目指す。

 計画は、食育の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、閣僚や民間有識者で構成する食育推進会議で作成するもの。計画期間は3年度から7年度までの5年間。

 主な論点案では、3次基本計画の進ちょく状況と4次計画の作成に向けた論点について整理した。

 家庭においては、朝食を欠食する子どもの割合が増加しているとし、毎日同じ時刻に寝ていない・起きていない子どもほど朝食欠食率が高い傾向にあると指摘。引き続き学校教育活動全体を通じた食育の推進、子ども・保護者への意識啓発の必要があるとした。

 学校、保育所等においては、栄養教諭などを中核に各教科等とも連携し、食育を体系的・継続的に実施する必要があると指摘。学校栄養職員の栄養教諭への速やかな移行を図るなど、栄養教諭の配置促進の必要性を挙げた。

 また、地場産物を使用して地域の自然や産業への理解を深めるため、給食現場と生産現場の調整役となる地産地消コーディネーターの養成・派遣を求めている。

 食文化の継承に向けては、地域固有の多様な食文化を保護・伝承するためのデータベースの構築、子どもたちや子育て世代に和食文化を普及する中核的な人材の育成と各都道府県への配置の必要性を示した。

(解説 2020-02-17付)

その他の記事( 解説)

【解説】生涯学習推進体制の状況

 道教委は、令和元年度生涯学習推進体制の整備状況(令和元年10月1日現在)をまとめた。教育委員会による生涯学習活動で最も多いのは「読書環境の整備や読書活動を支援する人材育成」で94%。現代的...

(2020-02-28)  全て読む

【解説】体力向上 取組の方向性

 道教委の『令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査 北海道版報告書』では、北海道の体力向上の取組に関する改善の方向性を示している。動画視聴による動作理解など、授業展開に応じたICTの活...

(2020-02-27)  全て読む

【解説】2年度新規は14事業 道教委

 令和2年度道教育費予算案では、学力・体力の向上、遠隔授業の配信機能の集中化、少人数学級の拡大など各種事業の展開に必要な経費を措置。教育費の総額は3926億5348万円となり、前年度補正後と...

(2020-02-25)  全て読む

【解説】道Society5.0構想

 道は、「北海道Society5.0構想」素案をまとめ、17日に札幌ガーデンパレスで開いた第3回道Society5.0懇談会で示した。15分野で10年後の本道の目指す未来社会を記載。教育では...

(2020-02-20)  全て読む

【解説】道内公立高校等227校 1日に卒業式

 道教委は、道内公立高校等卒業式の状況(1月28日現在)をまとめた。卒業式を実施する公立高校等は227校。うち、3月1日に実施する学校は226校となっている。  3月1日に実施する学校の内...

(2020-02-18)  全て読む

【解説】登下校中の安全確保に万全を

 全国の公私立小・中学校、特別支援学校における登下校時の児童生徒の集合場所等を点検した結果、対策が必要と報告があった個所のうち、83%が「見守り活動の実施・強化」などの対策を実施済みであるこ...

(2020-02-14)  全て読む

【解説】教職課程認定基準改正を検討

 中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会が設置する教職課程の基準に関するワーキンググループは、教育職員免許法施行規則および教職課程認定基準の改正に向けた検討を進めている。7日に開いた第...

(2020-02-13)  全て読む

【解説】2年度センター試験結果

 大学入試センターは、令和2年度大学入試センター試験実施結果の概要をまとめた。  各教科・科目別の平均点では、全31教科のうち、前年度の平均点を上回ったのは13科目だった。英語、国語、数学...

(2020-02-10)  全て読む

【解説】特別支援教室構想具体化を

 中央教育審議会の第5回新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議は6日、インクルーシブ教育システムにおける障がいのある子どもの学びの場の在り方に関する論点(案)を示した。  イン...

(2020-02-07)  全て読む

【解説】母子家庭等支援の方針 厚労省

 厚生労働省は、母子家庭等および寡婦の生活の安定と向上のための措置に関する基本的な方針の策定に取り組んでいる。  現行の基本方針に代わるもの。家庭生活・職業生活の動向など主に4点について更...

(2020-02-06)  全て読む