【解説】体罰・ハラスメント根絶を

（解説 2020-03-13付）

　スポーツ庁は、各都道府県・指定都市教育委員会などに対して、学校における体育活動中の事故防止および体罰・ハラスメントの根絶について通知した。各学校において、学校体育における事故防止、体罰・ハラスメントの根絶のための取組について再度確認を行うとともに、各取組を確実・適切に実施するよう、教育委員会等における必要な対応を要請。併せて、①授業等において使用する用具の安全確保②運動会、体育祭等で実施される組体操③体罰やハラスメントの根絶―の３点について呼びかけている。

　授業等において使用する用具について「破損状態にあるものだけでなく、老朽化して安全に使用できない恐れのある用具は使用しない」など、適切に対処するとともに、正しい方法での用具の使用を徹底することで事故の発生を未然に防ぐよう求めている。

　また、体育活動を効果的に実施するため、教員が工夫しながら作成している自作の用具について、作成・使用に当たり、安全性を十分に考慮するとともに、初めて使用するものは、使用前に複数の教職員による安全性の点検・確認を徹底するよう求めた。

　運動会、体育祭等で実施される組体操について、適切な安全対策を確実に講じられない場合は、実施を厳に控えるよう要請。安全対策にかかわっては、学校の判断のみに委ねるのではなく、教育委員会等において安全対策の内容を把握するとともに、妥当性や確実な実施の可能性について責任をもって確認し、必要に応じて学校へ指導助言するよう周知している。

　その上で、学校において、全教職員をはじめ、学校の体育活動にかかわるすべての指導者に対して、体罰・ハラスメントの根絶に向けた認識の共有と指導の徹底を呼びかけた。

(解説 2020-03-13付)