目標掲げ様々な活動を　札幌市立中学校９７校が入学式　新入生と教職員のみで

（学校 2020-04-08付）

　札幌市立中学校９７校の入学式が７日、一斉に執り行われた。令和元年度から３０人減の１万４７２１人が入学。新しい制服に身を包み、期待を胸に式に臨んだ。

　入学式は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、教職員と新入生のみの出席としたほか、式場における座席は間隔を空け、適度な換気を徹底。飛沫感染および接触感染を防止する観点から歌唱は行わないなど、当初予定していたスケジュールを省略したことで、通常６０分程度かかる時間を約半分ほど短縮した。

　山鼻中学校（本間仁校長）には８５人が入学。式辞に立った本間校長は、同校が本年度開校３０周年の節目を迎えることにふれた上で「先輩は学習や行事、部活動に熱心に取り組むという校風をつくり上げてきた。みんなも目標を掲げ、あきらめることなく様々な活動に取り組んでほしい」と呼びかけた。

　続いて、新入生を代表して上北姫菜さんが登壇。「これから３年間、個々の夢や目標に向かい、周りの仲間と絆を深めたり、自らの経験を生かしたりして学校生活を送りたい」と抱負を述べた。

　式終了後の取材対応で本間校長は「本年度の新入生の保護者は小学校の卒業式も参加がかなわなかった。晴れの日の様子を映像や写真などで保護者に示す機会を設けたい」としたほか、小学校卒業前の一斉休業期間中の学習について「教育課程の中に位置付けるなど、３年間教職員一丸となって支援・指導していきたい」と述べた。

(学校 2020-04-08付)