義務教育学校・石狩市厚田学園　学びつなぎ挑戦する子　丸山校長 ふるさとに誇りを

（学校 2020-04-09付）

石狩管内初の義務教育学校となる

　石狩管内初の義務教育学校・石狩市立厚田学園（丸山真嗣典校長）が開校した。身に付けさせたい資質・能力に「厚田愛」「思いやり・協働性」「表現力・コミュニケーション力」の３点を掲げ、本年度の重点として「９年間の学びをつなぎ、夢と自信をもち、可能性に挑戦する児童生徒の育成」を設定。丸山校長は「ふるさとに誇りをもち、チャレンジする気持ちを忘れないでほしい」と話した。

　同校は、石狩市内の厚田小学校、厚田中学校、聚富小中学校の統合校。全７学級で、児童生徒数は３７人。

　学校教育目標を「未来に向かってふるさとに誇りをもち豊かな心とたくましい体で自ら進んで学び高め合う厚田の子」、重点教育目標を「夢や目標をもち、学び合い　認め合い　高め合う　児童生徒の育成～小中の壁を乗り越え、９年間の成長を通して」と設定。本年度の重点は「９年間の学びをつなぎ、夢と自信をもち、可能性に挑戦する児童生徒の育成～地域と“つなぐ”／９年間を“つなぐ”／一人ひとりを“つなぐ”」とした。

　身に付けさせたい資質・能力として、「厚田愛～厚田に誇りをもち厚田のために活躍できる」「思いやり・協働性～他を思いやり、支え合いながら活躍できる」「表現力・コミュニケーション力～学ぶ意欲をもち自分の考えを表現できる」の３点を据えた。

　同校は、児童生徒の９年間を４・３・２（ホップ・ステップ・ジャンプ）のブロックに分け、１～４年の「ホップ」では学習習慣の確立、５～７年の「ステップ」では主体的な学習の定着と豊かな人間関係づくり、８～９年の「ジャンプ」では応用・発展と自立を目指している。

　１～９年の系統性、教科等横断的な視点を大切にした授業づくりを行い、ふるさと厚田を愛する心を醸成するため、地域人材の活用や、９年間を通した学びが残るキャリア・パスポート（厚田“夢ノート”等）の活用を計画。確かな学力・豊かな表現力の育成に向けては、５・６年生からの教科担任制の導入、外国語教育を含む言語教育の推進、発表シートを活用した話し合い活動の充実などを挙げている。

　開校に際し、丸山校長は「厚田学園の子どもたちには“ふるさと厚田”に誇りをもち、チャレンジする気持ちを忘れずに、柔らかな感性で未来を自分の力で切り拓き、人と人とのかかわりを大切にして、よりよい生き方ができるよう育ってほしい」と期待した。

(学校 2020-04-09付)