テレビ会議システムで映像等発信　優秀な技術者へ努力を　札幌工科専門学校が入学式

（学校 2020-04-10付）

三上校長らが校長室から映像・音声を発信

　本道唯一の土木系専門学校・学校法人常松学園（常松哲理事長）札幌工科専門学校（三上敬司校長）は８日、同校で入学式を挙行した。新型コロナウイルス感染防止のため、プロジェクターのある教室で待つ生徒たちに校長室から映像・音声を発信した。

　同校は測量士、土木施工管理技士、造園施工管理技士など、多くの資格を卒業と同時または有利な条件で取得できる道内唯一の土木系・緑地系専門学校。

　本年度の入学生は、環境土木工学科１４人、造園緑地科２人、測量情報科１５人、環境土木・造園施工管理科土木コース２８人、造園コース２人の計６１人。

　例年、入学式は多くの保護者や来賓を迎え市内のホテルで開催しているが、今回は新型コロナウイルス感染防止のため、保護者や来賓は招かず新入生のみ、同校内で実施することとした。

　また、インターネットを使用したテレビ会議システムによって、一堂に会する入学式ではなく、校長室からの映像・音声発信で行うこととした。

　プロジェクターのある教室に分散した生徒たちに向け、校長室から三上校長があいさつ。入学許可を宣言したあと、「本校はことしで４０周年を迎えるが、このようなことは初めての体験」と、保護者らを招いた入学式を行えなかったことについて「誠に残念としか言いようがない」と述べた。

　その上で、「鋼毅不屈・自主創造」など同校の教育目標を説明。最後に、アインシュタインの名言「天才とは努力する凡才のことである」を引用し、「アインシュタインのような天才でも努力を積み重ねることによって偉業を達成できた」と述べ、努力の大切さを説いた。

　このあと、ガイダンスを行い、新型コロナウイルス感染防止のための注意事項や学生生活などについて説明。毎朝の検温や登校時には必ずマスクを着用することなどを求めた。

　なお、同校では９日に２年生のガイダンス等を実施。きょう１０日から通常の授業を開始する予定。

この記事の他の写真

各教室でプロジェクターのスクリーンに見入る学生たち

(学校 2020-04-10付)