利尻富士町2年度教育行政執行方針 全教職員対象に研修会 プログラミング 指導体制強化
(市町村 2020-04-10付)

利尻富士町島谷一昭
利尻富士町教委・島谷一昭教育長

 【稚内発】利尻富士町教委の島谷一昭教育長は令和2年度教育行政執行方針において、プログラミング教育の指導体制強化のため、町教育研究会と連携しながら小・中学校全教職員を対象とした研修会を開催することを表明した。また、元年度から取り組んでいる漢字、算数・数学、英語検定の検定料助成を小・中学生とも全学年に拡大する。

 執行方針の概要はつぎのとおり。

▼確かな学力の育成を目指す教育の推進

 基礎学力向上等を図るため、元年度から取り組んでいる漢字、算数・数学、英語検定の検定料助成を小学生・中学生とも全学年に拡大し実施する。

▼国際理解教育の推進

 小学校では、小学3年生から英語に慣れ親しむ外国語活動が始まることから、これに対応するため、指導用図書の導入や、外国語指導助手(ALT)による指導や外国語に親しむ機会の充実、小中連携、中高連携による外国語教育の充実を図るなど、教育課程の改善充実に努めていく。

▼道徳教育やふるさと教育など主体的に判断する心の育成

 自己をみつめ、物事を広い視野から多面的・多角的に考え、人間としての生き方について考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てるなど、道徳教育の充実に取り組んでいく。

 体験的活動を重視し、教科等の枠を超えた横断的・総合的な教育活動等に取り組むほか、社会教育と連携し地域行事などへの参加促進を図るなど、ふるさとへの愛着や誇りを育み、地域社会の一員としてまちづくりにかかわる人材の育成など、ふるさと教育の充実に取り組む。

▼豊かな人生の基盤となる体の育成 

 児童生徒が運動、スポーツの楽しさや喜びを味わい、生涯にわたって豊かに実践していくことができるよう、体育・保健に関する一層の充実や、家庭・地域と連携した取組を進める。

▼学校施設・設備の充実

 学校施設は地域の拠点として極めて重要な施設であることから、安全性や機能を維持していかなければならない。

 このため、学校施設長寿命化計画を策定し、施設の維持・再生や機能向上などを効率的・効果的に進める。

 国では児童生徒1人1台端末および高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させるGIGAスクール構想など、教育のICT化に向けた環境整備を進めており、本町でもこれに沿った整備を推進する。

▼学校運営の改善

 教職員の子どもと向き合う時間の拡充と指導準備時間等を確保するため、校務支援システムや校務用のパソコンソフトおよびイントラの整備導入など、教職員が本来担うべき職務に専念できる環境の整備を進める。

▼学校段階間の連携・接続の推進

 子どもたちの発達段階を踏まえた教育活動の連続性を図るため、授業公開や実践交流などを積極的に進め、保小中高における連携・交流体制の確立に努める。

▼教職員の資質の向上

 各学校の教育課題を明確にし、児童生徒の実態に即した研修活動を継続的・計画的に実践し、児童生徒の学力の実態を踏まえた研修活動の積み上げを日常的に進める。

 また、小学校から必修となっていくプログラミング教育の指導体制強化のために、小・中学校全教職員を対象とした研修会を共催するなど、町教育研究会と連携し後押しを続けながら、個々の教職員の資質向上に努めていく。

(市町村 2020-04-10付)

その他の記事( 市町村)

猿払村2年度教育行政執行方針 教員加配等で英語充実 CS活用し連携強化

猿払村眞坂潤一  【稚内発】猿払村教委の眞坂潤一教育長は令和2年度教育行政執行方針において、小学校4校で導入したコミュニティ・スクールを活用し、学校と地域のかかわりをより身近にする活動や教育環境の充実を推進...

(2020-04-13)  全て読む

ICT環境整備を推進 奥尻町2年度教育行政執行方針 教職員の負担軽減図り

奥尻町石島孝司  【函館発】奥尻町教委の石島孝司教育長は令和2年度教育行政執行方針で、国のGIGAスクール構想の実現に向けたICT環境整備について、小・中学校における1人1台端末整備に適切に対応していく考え...

(2020-04-13)  全て読む

地域で子どもを見守る 津別町教委に交通安全旗

津別町教委交通安全旗寄贈  【網走発】津別町教委は2日、建設産業交通安全推進網走地方本部美幌支部(支部長・大沼剛聖太建設㈱会長)から交通安全旗80旗の寄贈を受けた。同支部を代表して津別建設㈱の中村光一社長が、子どもた...

(2020-04-13)  全て読む

小清水町2年度町政執行方針 英語力強化へALT配置 特別教育支援員の運用拡大

小清水町・久保町長  【網走発】小清水町の久保弘志町長は令和2年度町政執行方針において、小中一貫教育のさらなる充実に向け、ALT(外国語指導助手)による英語教育の強化、特別支援教育支援員の運用時数拡大などを図る...

(2020-04-13)  全て読む

札幌市教委 学びのサポーター活用 1校当たり年700時間 多様なニーズに応え支援

 札幌市教委は学びのサポーター活用事業について、本年度も引き続き1校当たりの活用可能時間数を年間700時間として取組を進める。市立小・中学校の通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする子...

(2020-04-13)  全て読む

上砂川町2年度教育行政執行方針 新たにCSを設置 小学校で英語指導助手活用

上砂川町教委飯山重信  【岩見沢発】上砂川町教委の飯山重信教育長は令和2年度教育行政執行方針において、新たにコミュニティ・スクールを設置し、地域とともにある学校づくりに努める考えを示した。英語教育については、中学...

(2020-04-10)  全て読む

ニセコ町2年度教育行政執行方針 各校の校内LAN更新 ふるさとみらい塾開設

ニセコ町菊地博  【小樽発】ニセコ町教委の菊地博教育長は令和2年度教育行政執行方針において、GIGAスクール構想の推進として、各学校の校内LANを更新し、すべての児童生徒がパソコンを利用できる環境づくりを進...

(2020-04-10)  全て読む

安平町2年度教育行政執行方針 義務教育学校開校へ 早来小と仮設校舎の早来中

安平町種田直章  【室蘭発】安平町教委の種田直章教育長は令和2年度教育行政執行方針で、北海道胆振東部地震による被害によって仮設校舎で授業を行っている早来中学校について、早来小学校と施設一体型の義務教育学校開...

(2020-04-09)  全て読む

浜頓別町2年度教育行政執行方針 ALTを積極的に活用 魅力ある浜頓別高づくり

浜頓別町久保俊博  【稚内発】浜頓別町教委の久保俊博教育長は令和2年度教育行政執行方針において、外国語指導助手を積極的に活用し、児童生徒がツールとしての英語に興味・関心をもてるよう授業の充実に努める考えを表明...

(2020-04-09)  全て読む

利尻町2年度教育行政執行方針 沓形小へICT検討 土曜学習で英語力向上

利尻町小杉和樹  【稚内発】利尻町教委の小杉和樹教育長は令和2年度教育行政執行方針において、土曜学習で小学校1年生から各学年に応じた英語力の向上を図る取組を推進する考えを示した。ICTの活用については、仙法...

(2020-04-09)  全て読む