道教委 学校における働き方改革手引 Road 業務改善事例153項目示す
(道・道教委 2020-04-17付)

 民間コンサルタントと校長経験者のチームによる業務改善の成果をまとめた道教委の『北海道の学校における働き方改革手引(Road)』では、業務改善の様々な取組事例を紹介している。「指導」「学校運営」「学校事務」の3分野から16編153項目で分類し、時間縮減の目安時間を記載。道教委は、働き方改革を進める具体策のヒントとして活用するよう呼びかけている。

 各課題に対応した解決事例の概要はつぎのとおり(①解決事例②ポイント③縮減予想時間)。

【主に指導に関するもの】

▼授業・教材準備編

▽印刷作業などの効率化=①依頼事務を整理し、具体的に依頼する②スクール・サポート・スタッフや事務補助員、保護者や地域ボランティアなどと連携する。印刷ボックス・依頼票を用意するなどして、指示の共有化、統一化を図る③30分/週

▽外部人材等との連携による時間の確保=①休業期間中に打ち合わせの時間を確保する②年度初めなどで事前に打ち合わせをしておく③45分/回

▽教材準備時間の確保=①小学校学年教科担任制を導入する②学年間で、社会担当、理科担当などを決め、教材準備の時間を減らす。小規模校の場合は複数学年で分担する③10時間/年

▽教材準備の効率化=①作成した教材を全員で共有する②教材準備は学年部で役割分担し、協力体制のもとに進める③10時間/年

▽教材準備の効率化=①近隣校や域内で教材を共有する②共有化できる教材を洗い出し、活用の仕組みを工夫する。他校と教材データベースを共有する。新体力テスト等で活用する測定器具を共有する③10時間/年

▽教材づくりの効率化=①デジタル化し、全職員で共有する②定期的に保存データを確認し、漏れがあったら保存してもらうように促す。学年・教科ごとに共有化する③10時間/年

▽教材づくりの効率化=①デジタル化とともに、学年ごとに教材をためていく棚を用意し、引き継ぐ②共有できる教材をデータベース化したり、保管できる環境整備を整えたりする③10時間/年

▽教材づくりの効率化=①外部人材等に情報収集や簡易な作業を依頼したり、複数制作するような作業を学校全体で分担したりする②全員で教材データベースを更新する。スクール・サポート・スタッフ等と連携したり、年間指導計画に教材教具を位置付けたりする③10時間/年

▽実験・観察の準備、後片付けの効率化=①担任・教科担当教員以外の教員や実習助手、スクール・サポート・スタッフ、地域ボランティアなどで支援する②担任や教科担当教員の支援依頼書を作成する(最低2週間前)。支援コーディネーターによる調整を行う③30分/回

▽週案の作業時間の削減=①週案作成回数を減らす②週案を2週に1回とするなど、できる範囲で回数を減らす③30分/週

▽週案の作成作業の効率化=①昨年のデータを活用する②通年での取組はデジタル化して、前年度のデータをベースに修正していく形にする。標準授業時数を大幅に上回らない年間指導計画を立てる③時間半減

▽朱書き・添削の時間の削減=①授業時間中に児童生徒にフィードバックすることで対応する②教員間の協力による指導体制の中で、T2と連携、観点を絞って朱書き、添削する③20分/日

▽総合的な学習(探究)の時間における指導の工夫=①TTを行うなど指導体制を整える②全員の担当を年間指導計画で明示する。授業成果(評価)などはデータで共有化する③45分/回

▽板書内容の工夫=①大型掲示装置を活用する②要点とまとめ以外は板書しない。必要な資料をパソコンで掲示する③10分/授業

▼生徒指導編

▽いじめ問題等への対応の質の向上=①定期的なアンケート調査や個人面談を実施し、問題の早期発見に努める。いじめ防止等対策委員会で定期的に情報交換する②問題が発生した場合の対応について、計画的なシミュレーションによる対応を確認する③1時間/月

▽児童生徒への対応の質の向上=①児童生徒の悩みなどを指導記録表にまとめ、後任者や学校全体への共有に生かす②校内LANを活用した共有フォルダに指導記録を格納し、教職員がいつでも児童生徒の状況を把握し対応できるようにシステム化する③1時間/月

▽児童生徒への対応の質の向上=①定期的に児童生徒の様子を学校全体で共有する②校務支援システムの活用によって情報を共有し、打ち合わせで取組を確認し合う③1時間/月

▽児童生徒への対応の質の向上=①情報伝達経路を明確化する。休み時間、昼休み、放課後における児童生徒の状況を把握する②全教職員で情報を共有する。地域ボランティアなどと連携する③1時間/月

▽生徒指導にかかる時間の確保=①ノー会議デーを設定する。生徒指導案件を組織全体で共有し、予防に向けた取組を進める②生徒指導の情報は校内共有を図る(共有ファイル内で情報一元化)③1時間/月

▽生徒指導にかかる時間の確保=①指導体制を工夫し、児童生徒と向き合う時間を確保する②朝の打ち合わせ時間の短縮、交代での出席確認、日課表の変更等を行う。「先生と話そう週間」など、期間を決めて集中的に取り組む③1時間/月

▽不登校児童生徒の対応の工夫=①不登校児童生徒の別室登校に従事する人材を確保する②地域の人や保護者、または大学生ボランティアから選出し、自習活動を支える③5時間/日

▽不登校児童生徒への指導の工夫=①学校支援チーム(SC・SSW等の外部専門家)を編成する②学校支援チームの窓口を明確にする。個別の対応状況をデータ化し、共有できるようにする③1時間/週

▽問題行動を繰り返す児童生徒への指導の工夫=①対応チームを年度初めに編成し、いつでも対応できるようにしておく②SCやSSWと連携を強化する。適応指導教室等の外部機関との連携を強化する。保護者対応担当を一元化する③1時間/月

▼授業外対応編

▽学年だより・学級だより作成等にかかる工夫=①同じ情報を書類ごとに何度もつくるような作業をなくす②各学年の行事予定は学校だよりの裏面に載せる。学校活動の状況報告はWebで周知する(パスワード付のファイル閲覧)③1時間/月

▽学期末の評価対応の工夫=①校務支援システムを導入する②成績、所見をデジタルで書きとどめる③1時間/学期

▽家庭への書類作成等にかかる工夫=①書類の枚数を減らし、デジタル化を進める②メール一斉送信システムを活用する③30分/月

▽給食指導の工夫=①担任以外の教員や地域ボランティアなどで支援する②事前に複数体制による配膳・後始末指導やアレルギー児童生徒対応等の役割分担を行う③30分/回

▽給食指導の工夫=①給食試食会を定期開催し、同時に保護者・PTAが給食指導を補助する②配膳・片付けも含めて試食会を行う。試食会を定期的に開催し、負担を軽減する③30分/回

▽掲示の工夫=①図工の作品を中心に掲示する②教育課程以外の作品はデジタル管理とする③1時間/月

▽掲示の工夫=①児童生徒の作品は自分で掲示させる②画びょうではなくクリップ止めにする。作品を児童生徒ごとに上に重ねる③15分/回

▽指導時間・放課後時間の確保=①掃除の回数を削減し、授業時間を確保する②掃除の時間は地域ボランティアなどの外部人材と連携する。清掃の民間委託を進める。ごみ拾い程度の掃除で済ませる日などを決める③15分/週

▽児童生徒の早すぎる登校への対応の工夫=①学校だよりなどを通じて保護者へ協力をお願いする②登校時間を玄関に明示するなど、取組を可視化する③15分/日

▽宿題指導の工夫=①児童生徒に当日返却しなくてよいようにする。担任以外がチームを編成し、採点等を分担する②本読み、書き取り、計算など、宿題を交互に出す。空いた日中の時間に児童生徒とのコミュニケーション量を確保する③10分/日

▽宿題指導の工夫=①家庭学習ノートの確認は担任以外が担当する②担任以外がチームを編成し、確認した内容を担任へ伝える。コメントの簡素化③15分/日

▽チラシ配布の効率化=①チラシをパンフレットスタンドにすべて置き、ほしい児童生徒が自分でもって行くようにする②事務職員などにパンフレットスタンドの設置やチラシの補充を依頼する③1時間/年

▽登下校の見守りの工夫=①外部人材と連携する②保護者以外の人材と連携する。スクールガードリーダーと連携する③15分/回

▽読書感想文やポスターなどの応募の工夫=①学校の教育活動を踏まえて応募を精選し、そのほかは家庭へ周知する②教育委員会から関係団体への改善依頼を行うとともに、学校集約の廃止、個人出展を検討する③1時間/学期

▽図書室運営体制の見直し=①保護者・PTAが主導する②司書と連携しながら、図書サポーターによる運営に切り替える。読み聞かせ会なども図書サポーターに運営依頼する。図書サポーターを市町村費等で任用する場合は巡回指導で必要な学校に派遣する③70時間/年

▽年度初めの家庭訪問の工夫=①保護者面談とする。家庭訪問の希望制を導入する。家庭訪問を長期休業期間中のうち一定日を活用して実施する②年度初めに保護者への理解・周知を図る③3時間/年

▽放課後学習の工夫=①放課後学習サポートの人材を確保する②地域住民や大学生ボランティアと連携する③1時間/日

▽放課後の時間の確保=①授業終了後は「帰りの用意」より「帰りの会」を先に行う②各学級で終了時刻を守るようにする③3分/回

▽休み時間指導の工夫=①担任以外の教員や地域ボランティアなどで巡回指導する②巡回における役割と範囲を明確化する③15分/回

▼テスト・評価編

▽学校評価の集計作業の工夫=①重点目標に沿った評価項目の精選と既製品の集計システムを活用する②全教職員で集計システムの活用方法を共有する③3時間/学期

▽採点方法の工夫=①スクール・サポート・スタッフと連携する②守秘義務を徹底する。採点項目を限定する③3時間/学期

▽通知表所見欄作成の工夫=①通知表以外のフィードバックの機会を保障し、年度末のみ作成するなど回数を減らす②限られた所見欄に記載しきれないことは、ほかの機会を通じて伝えることについて保護者に丁寧に説明する③5時間/学期

▽定期テストの見直し=①定期テストの回数を減らす②到達確認用の小テストを実施する。単元ごとに観点別評価ができるテストを実施する。定期テスト、単元テスト、小テストのボリュームとバランスを見直す。生徒が自身で学習を振り返るテストの在り方を検討する③5時間/学期

▼校内研修編

▽指導技術の工夫=①教材づくり、パソコンの使い方など、得意なことを共有し合う会を定期的に設ける②事前に全員から得意分野を聴取する③10時間/年

▽研究の質の向上=①各都府県に設置されている研修センターや先進校の研究内容を活用する②HPを活用した情報収集と電話・メールなどによる問い合わせから学ぶ③10時間/年

▽研修の質の向上=①ワークショップを取り入れ、論点を焦点化させる②あらかじめ論点を設ける③10時間/年

▽校内研修の見直し=①授業の主要な部分をビデオ等で撮影(5~10分程度)し、その映像に対してコメントを集める②短時間で実施する③10時間/年

▽校内研修の効率化=①研究紀要の印刷・作成を見直し、リーフレット形式やPDFの活用を図る②日常の授業や実践に生かせる内容のみにポイントを絞る。必要な情報が簡単に取り出せるようにデータでの作成を検討する③10時間/年

▽校内研修の効率化=①A4用紙1枚程度など指導案を簡潔にする②目標を実現するための工夫を焦点化したものに改善する③10時間/年

▽校内研修の見直し=①日常と異なる授業の公開等ではなく、児童生徒が持続的に活躍できる授業改善を目指す②公開研究会の華美な開会セレモニーなどは簡素化し、授業公開や協議の充実を優先させ、日常実践に直結する校内研修に質的転換を図る③10時間/年

▽校内研修の見直し=①日常的な学び合いを重視するスタイルへ移行する②日ごろからの教員同士の学び合いの文化、習慣をつくる③10時間/年

▽服務規律の確保=①テーマを絞り、計画的に説明会を行う②教育局職員を派遣し市町村単位などで実施。

【主に学校運営に関するもの】

▼学校経営編

▽学級経営案作成の効率化=①特に配慮を要する事項のみを作成し、共有する②学校で共通のフォーマットを作成する③10時間/年

▽学校経営計画作成の効率化=①ペーパーレス化、共通ファイル保存、必要に応じてページごとに削除・付加する。作成様式や保存様式等を統一する②Web上で見てもらう。危機管理上必要なものを精選する③3時間/年

▽教頭業務の見直し=①本来教頭が担うべき業務以外を教頭が行っていないか精査する②業務内容によっては、副校長、主幹教諭、教諭、事務職員、スクール・サポート・スタッフなどと連携する③10時間/年

▽業務改善に関する意識の向上=①働き方に関するチェックリストを活用。アンケートを実施する②年度初めに校内の重点取組を決めリスト化する。アンケートは必ずフィードバックする③10時間/年

▽業務改善に関する意識の向上=①タイムマネジメント研修を行う②取組の成果を可視化する③10時間/年

▽業務改善に関する意識の向上=①人事評価(業績評価)に働き方改革に関する目標を入れる②学力向上や学級経営等、学校の教育目標の達成に向けた取組の一つとして考える。自分でPDCAを回せるようにする③10時間/年

▽業務改善に関する意識の向上=①管理職が定期的に職員と面談する②個人の振り返りを促進し、教員の業務処理能力が向上されていくように支援、指導、フォローする③10時間/年

▽業務量の削減=①二度手間を防ぐ②引継書を活用する③10時間/年

▽業務量の平準化=①複数担任制とする②均等な分配を検討する。業務のスクラップも同時に行い、特定の個人への負担を解消する③10時間/年

▽指導計画作成の効率化=①学校全体で観点を焦点化し、内容を精選する②1度つくったものをデジタルで管理し、最小限の修正をして作成する③10時間/年

▽次年度計画の時間確保=①次年度の方針を1月中に示し、各分掌が次年度の計画を進めやすくする②各分掌が計画的に打ち合わせの時間を設け、3学期間で次年度の計画を立てる③10時間/年

▽職員会議の効率化=①管理職、副校長・主幹教諭、主任などによる校務運営委員会を設置し、職員会議前の開催によって議題を精選する②少ない会議でよりよい学校運営ができるようにする。全体で共通理解する項目についてのみを議題とする③10時間/年

▽職員会議の効率化=①職員会議の資料をペーパーレス化する②Web上での共有で済ませるものを増やす③60分/回

▼学校行事編

▽運動会の見直し=①体育の授業の延長、発表の場(体育大会や陸上記録会)として実施する②学校としての目標を保護者に伝え、理解や協力を得て対応する。アンケートで受け止めを把握し、改善に役立てる。発表内容などを指導計画に位置付け、計画的に指導する③10時間/年

▽運動会の見直し=①行進、全校競技、複数学年合同での競技や表現運動を削減する②学校としての目標を保護者に伝え、理解や協力を得る。アンケートで受け止めを把握し、改善に役立てる③10時間/年

▽学校行事の見直し=①回数を数年に1度とするなど回数や学校行事の在り方を検討する②外部からのアンケートの工夫、保護者等からの理解が得られるよう再考する③10時間/年

▽学校行事の見直し=①学校行事の反省は、デジタル化して管理する。反省をもとに次年度の計画案を作成し、提案する②反省は学校行事終了後に短時間で実施する③10時間/年

▽学校行事の見直し=①音楽で指導している合唱や国語で指導している朗読など、日常の学習の成果を発表することとするなど、目標を焦点化し、内容を簡略化する②学校としての目標を保護者に伝え、理解や協力を得て対応する。アンケートで受け止めを把握し、改善に役立てる③10時間/年

▽児童会・生徒会行事の見直し=①長年続いている行事のねらいを見直し、準備にかかる時間等の削減や行事を精選する②学校行事の削減時数を設け、内容の精査を行う③10時間/年

▽授業参観用の資料作成の効率化=①保護者向けに作成する資料を精選する②入学者説明会や、保護者懇談会などで趣旨を詳しく説明する③10時間/年

▽宿泊研修の見直し=①宿泊研修の日数を削減する。教科等の授業として位置付ける②活動日数、内容を減らす。目標を明確化する③10時間/年

▽スケートリンク開設・運営の見直し=①学校のリンク開設を見直す②自治体が運営しているリンクで代替する。学校に開設する場合は、開設や管理を教育委員会や地域、保護者が担うことができるよう検討する③10時間/年

▼部活動編

▽関係団体等主催の大会への引率・指導の工夫=①2日以上の日程になっている大会への出場を見直す②教育委員会から関係団体へ大会の実施回数や日程等の短縮を要請するとともに、学校でも保護者や児童生徒に繰り返し意図を説明し、理解を得るようにする③3時間/日

▽部活動顧問の見直し=①部活指導の分担・複数顧問制とする②ローテーショングループをつくり、複数人で対応することで休みを取れるようにする③10時間/月

▽部活動の見直し=①部活動数を削減する②部活動の数を減らし、複数人体制で対応できるようにする。学校としての目標を保護者に伝え、理解や協力を得て対応する。アンケートで受け止めを把握し、改善に役立てる③10時間/月

▽部活動の見直し=①週に1度のトレーニングデーを設置する②トレーニングデーは技術練習ではなく、基礎体力を向上するための日とし、誰でも指導に当たれるようにすることで、顧問の負担を減らす③10時間/月

▽部活動の見直し=①生徒が主体となって、自分たちで部活動を運営していくようにする②教員の役割を明確にし、指導者全員で共有する③10時間/月

▽部活動の見直し=①参加する大会を厳選する②教育委員会から関係団体へ参加大会の精選について趣旨を説明するとともに、学校でも保護者や児童生徒に繰り返し意図を説明し、理解を生み出す③10時間/月

▽部活動の見直し=①誰でも指導できる役割をつくり、分業を図る②部活動の時間を前半、後半に分け、前半の基礎トレーニングを顧問以外の教員が行うようにする③10時間/月

▽部活動の見直し=①地域少年団との合同練習など地域の活動と連携する②地域の活動と部活動をつなげていくことで、地域人材に部活動指導を支援してもらう。部活動の一部を外部の活動に移行していくために検討する③10時間/月

▽部活動の見直し=①オフシーズンに合同練習する②複数の部活動で基礎トレーニングの実施を行う。他部との連携による生徒の意識改革を行う③120分/回

▽部活動の見直し=①学校間の協力で部活動を設定する②各学校が実施可能な部活動を行う。学校単位で考えない③1時間/日

▼職場環境編

▽朝の打ち合わせの見直し=①回数の削減と時間を設定する②必要な情報は校務支援システムで共有③10分/日

▽アンケート実施の工夫=①保護者にグーグルフォームなどアンケートソフトで回答を依頼する②懇談の機会などで、全教職員、保護者にソフトの使用方法を説明して運用する③2時間/回

▽アンケート集計作業の工夫=①学校全体で実施する②校内LANを活用する。全職員共通分掌として位置付ける③1時間/回

▽印刷関係業務の効率化=①印刷室を整理整頓する②裁断機、ラミネーター、文房具などを印刷室内の1ヵ所に配置する。印刷に関連して使用する物を近くにまとめることで無駄な動きをなくす③5分/回

▽印刷室への移動時間の削減=①印刷機の位置やレイアウトを工夫する②長期休業期間中などに移動する。長くなっている動線は本人の移動時間のロスだけではなく、人の流れも分断してしまい、ほかの職員の時間もロスしてしまう③5分/回

▽学校備品の管理の効率化=①デジタルで管理する②

リース期間耐久年数等を一覧できるようにしておき、点検時間を削減する③1時間/年

▽業務の削減=①業務に優先順位を付け、効果が少なく、優先順位が低い仕事は見直す②マトリクスを活用して、業務を仕分ける③1時間/月

▽業務負担の平準化=①職場ヘルプ制度として、担当外の教員・他職種・市町村費職員が担当の要望を受け支援する②分掌業務を踏まえてチームを編成。時期をみてチームを再編する③30分/回

▽業務見直しの工夫=①各業務の修正・見直し、意見を全職員共有のため回覧して意見を募集する②定期的に実施する。集約後すぐに実践する(管理職決定)時間を要するものは進ちょく管理する③60分/回

▽勤務時間外の電話対応の見直し=①留守番電話を導入する②教育委員会および学校から保護者へ周知する。各自治体の緊急連絡先を確保する③10分/日

▽校長押印待ち時間の削減=①条例規則等で定められた書類以外の押印個所を見直す②校内完結書類等の押印を原則省略する。決裁権者を見直す③10分/回

▽校内委員会の整理=①委員会数を整理・統合する②会議自体を精選・統合する。委員会ごとの業務の平準化を意識する③12時間/年

▽効率的な働き方の共通理解の促進=①効果的・効率的な働き方について可視化する②新任の教員、異動してきた教員も、すぐに効果的・効率的な働き方の共通理解が得られるように明文化させ、職員室に掲示する③1時間/年

▽事務作業の効率化=①集中タイムを導入する②緊急時の連絡ル―ルを決めた上で、個人ごとに時間を設定する③10分/日

▽職員室内のコミュニケーション不足の解消=①職員室の机配置を見直し、打ち合わせスペースを確保する②大掃除などのタイミングで、一斉に移動する。不用品を廃棄する③1時間/月

▽職員室の机上周りの環境整備=①一斉環境整備時間を設定する②全教職員で月に1回設定する(勤務終了10分前)③10分/月

▽職員室のスケジュール記入の効率化=①ホワイトボードや黒板ではなく、大型テレビやデジタルデータを使用するなど表示を工夫する②必要な情報を全員が入力できるようにする③1時間/月

▽庶務業務の効率化=①印刷等業務の人材を確保する②印刷、掲示物などの作成・配布・掲示作業等についてスクール・サポート・スタッフや地域ボランティアなどの専門のスタッフが担う③5時間/週

▽退勤時間共有の工夫=①退勤時間を各自が可視化する②退勤時刻表示場所を設け、ネームプレートで表示する③30分/日

▽年休取得の促進=①マイ記念日を事前設定する②誕生日や結婚記念日等について年初にあらかじめ年休申請処理を行う③1日/回

▼在校等時間縮減編

▽勤務時間に対する意識の向上=①各教員の在校等時間を可視化し、データを見ながら振り返る②自分自身で業務時間を見つめることで、自分で仕事を減らす工夫を始めるように促す③30分/日

▽勤務時間に対する意識の向上=①退勤の推奨時間になったら音楽を流す②音楽を流す時間を事前に話し合っておく③30分/日

▽勤務時間に対する意識の向上=①一定の時間になったら退勤時間について相互に声をかけ、意識を喚起する②管理職がいないときにも職員同士で、声をかけ合う③30分/日

▽在校等時間に対する意識の向上=①管理職が声をかけ、時間外業務を生み出している作業をヒアリングする②教員の気持ちを尊重しながら、寄り添い、ときに悩み相談にのるなどして声をかける。定期的に分掌を見直す③30分/日

▽在校等時間に対する意識の向上=①定時退勤を見える化する②机上に三角柱、ホワイトボードで表示する③120分/回

▽資料作成の効率化=①ワンペーパー化する②会議等で使用するものはすべて1枚に限定する(資料としてその他共有ファイルに保存)③30分/回

▽文書等の管理業務の工夫=①毎月「書類整理の日」を設定する②引き継ぎなどに活用する書類を整理する③40時間/年

▽文書等の管理業務の工夫=①文書等はすべてデータ保存する②各分掌、各学年、学校行事等の文書を一目で区別できるようデータで整理する③3時間/年

▽模試・資格試験の申込、インターンシップ先への依頼業務の工夫=①窓口を一本化する②進路指導担当と打ち合わせ、申込等の業務に限定して行う③30分/月

▼諸会議編

▽打ち合わせ時間の確保=①空き時間を該当者でそろえて、打ち合わせの時間を確保する②時間割を組む際に調整しておく③30分/回

▽会議時間の短縮=①校務分掌の見直し、二度手間や効果の少ない業務をなくす②責任者を明確にして分掌で対応する③30分/回

▽会議の質の向上=①論点を整理した資料を作成する②テンプレートを活用したり、テーマに沿って協議したりするなど教職員のミーティングの技術を高める。

バックデータ等は共有フォルダに格納する③30分/回

▽会議の質の向上=①議題の重要性に応じて、協議時

間を決める②制限時間を定めて議論し、結論を明確にする③30分/回

▽会議の質の向上=①校務運営委員会の機能を高める②委員会のメンバーを増やしたり、減らしたりできるようにしておく③30分/回

▽会議の質の向上=①議題の提案の質の向上を図る②自校の実施方法だけでなく、ほかの実践例と比べて改善する。自分でゼロから考えない③30分/回

▽共有情報の質の向上=①欠席者に周知することを徹底する②共有情報を端的にまとめ、校内で共有する。会議録作成について、会議の内容によっては意見等をホワイトボードに書き込み、内容を写真に撮ってパソコン上で共有する方法を取る③30分/回

▽準備時間の削減=①パソコン内でデータを共有し、印刷時間を削減する②フォルダを整えていくことで、探す時間の減少化を図る③10分/回

▽職員会議の効率化=①時間を制限し、校務運営委員会で事前に議題と目安時間を共有しておき、準備する②部ごとに決定できるものと切り分ける。議題の選定・精選を行う③30分/回

▽職員朝礼の時間短縮=①緊急で重要なこと以外は、パソコン内でデータを共有する②データでの共有事項を必ず把握するというルールを徹底する③30分/回

▼時間割編

▽通知表作成の負担軽減=①デジタル化し、成績等を自動入力できるようにするとともに、所見欄の記入方法を工夫する②入力内容のチェックを複数で行う。学校としての目標を保護者に伝え、理解や協力を得て対応する。アンケートで受け止めを把握し、改善に役立てる③10時間/年

▽放課後時間の多忙感解消=①朝の時間、給食や掃除の時間などを短縮するなどして、午後に時間を確保する②確保する時間の使い方を全員で共有し、計画的に活用する③15分/日

【主に学校事務に関するもの】

▼会計集金編

▽会計業務の工夫=①事務職員やスクール・サポート・スタッフなどが会計業務を一括して行う②チェックは別の職員が実施するなど、複数職員による万全の体制を整える③4時間/週

▽学年・学級会計の管理の工夫=①事務職員やスクール・サポート・スタッフで支援する②支払い関係を任せるなど、会計業務の一部の支援を受けるようにする③1時間/学期

▽給食費管理の効率化=①給食費管理システムを導入する②首長部局との連携を図る。国のガイドラインを活用する③1時間/学期

▽就学援助事務の効率化=①学校が関与しない方法を取る②教育委員会等によって申請管理が行えるよう関係機関と調整する③1時間/学期

▼外部・渉外処理編

▽アレルギー児童生徒への対応の工夫=①対象児童生徒の症状や程度に応じた保護者とのコミュニケーションの取り方について共有化を図る②事前に、保健主事、養護教諭、栄養教諭との役割を明確にしておく③1時間/月

▽教育委員会と学校の課題の共有不足の解消=①教育委員会との合同研修を実施する②現場の課題が解決されることを最大の優先順位にして、行政との協働をよって進める。定期的に開催し、意思疎通を円滑にする③1時間/月

▽教育活動への理解促進=①リーフレット、ブログ、各種会議などで周知する②SNSの効果的な活用に重点を置く③1時間/月

▽教育活動への理解促進=①働き方改革啓発パンフを地域に配布する②学校としての目標を保護者に伝え、理解や協力を得て対応する。アンケートで受け止めを把握し、改善に役立てる

▽教育活動への理解促進=①学校公開日(公開授業)を設定し、保護者・地域に学校活動を見学してもらうことで理解を促す②定期的に実施する。パスワード付きのURLで情報公開する③12時間/年

▽苦情対応の工夫=①苦情対応をマニュアル化する②弁護士等への相談体制を整える。道教委に派遣要請する③1時間/月

▽少年団活動における指導の見直し=①地域へ移行する②地域の関係団体との連携を図り、具体策を講じる③120分/回

▽PTA活動の工夫=①事業の合同化を進める②小中合同で事業を一本化するなど、活動内容の改善を進める③1日/回

▽人手不足の解消=①担任以外ができる作業は専門スタッフに依頼する②スク―ル・サポート・スタッフなどを活用する③1時間/月

▽保護者との連絡方法の工夫=①保護者へのSNS、一斉メールを活用する②一斉送信等による簡略化・連絡漏れを未然に防止する③1時間/月

▽ボランティアとの連携不足の解消=①地域コーディネーターを登用②学校で調整できないことを調整してもらう役割を新たに設ける。コミュニティ・スクールを活用する③1時間/月

▼情報・知識共有編

▽各学校、学級で作成する書類の工夫=①学校間で連携して、最も簡略化された資料を全員で使うようにする②既存会議の中で共通認識を図り、各学校で試行する③1時間/学期

▽業務改善に関するノウハウの共有=①学校外の知見を活用しながら、業務改善の知識や技術を習得する②業務改善に関する情報を校内で自由に提案できるよう校内共有フォルダで回覧する③1時間/学期

▽計画的な業務実施の工夫=①職員会議で時間外勤務の状況を共有する②前年比や月45時間超の状況を明示する。各学校の実態に応じて各月の目標値を設定する③30分/回

▽情報収集の時間の効率化=①フォルダの階層をルール化し、ファイル名に作成日を入力する②データの大掃除の日を設けることで、定期的にメンテナンスを行う③1時間/学期

▼事務職員連携編

▽学校行事の準備・運営の見直し=①事務職員が学校行事・運営にかかわる物品の調達・日程調整・業者との連絡調整を行う②校務分掌で整理する③1時間/月

▽環境整備の促進=①事務職員が職場環境・学習環境

にかかわって教員を支援する②定期的に教員と協議し、効果的な方策を講じる③1時間/月

▽事務職員の学校経営参画意欲の醸成=①職員室の環境整備の中心となる②働き方改革推進委員に位置付ける。校務分掌の業務に位置付ける③2時間/学期

▽多忙化の解消=①共同学校事務室を設置し、事務職員が協力する②先行事例を研究する。地教行法第47条の5に基づき設置検討する③1時間/学期

▽調査の役割分担=①教育課程の編成や生徒指導等教員の専門性にかかわるもの以外について事務職員が担当と連携して対応する②校務分掌で整理する③1時間/学期

▽備品購入の効率化=①事務職員がほかの学校と連携して、一括で購入する②予算の効果的な執行に努める③1時間/学期

(道・道教委 2020-04-17付)

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