就職指導の改善実践校・常呂高 早期離職を未然防止へ 7校つなぎ連絡協議会
(学校 2020-06-01付)

常呂高就職指導連絡協議会
遠隔システムを活用した

 【網走発】令和2年度就職指導の改善に関する研究の実践研究校・常呂高校(濵田哲也校長)は5月27日、遠隔システムを活用して第1回連絡協議会を開いた。同校と長万部高校などの協力校7校を接続し、就職指導にかかる課題や取組などについて協議。早期離職の未然防止に向けた取組の充実に向け、各校の情報を共有した。

 常呂高は本年度、道教委の就職指導の改善に関する研究の指定を受け、早期離職等の防止に有効な取組について研究を推進。具体的には、遠隔システムを活用した連絡協議会、外部講師によるコミュニケーショントレーニングや教育局キャリアプランニングスーパーバイザーによるキャリアカウンセリング、卒業生に関する進路追跡調査および地元Uターン就職の事例の把握などを行うこととしている。

 連絡協議会には、同校および長万部高、阿寒高校、津別高校、佐呂間高校、興部高校、雄武高校、清里高校の協力校7校の進路指導担当教諭などが参加した。

 常呂高の就職支援教員を務める金川佳美教諭が同校の取組について説明したあと協議に移り、①就職指導にかかる課題②早期離職の未然防止に向けた取組および有効な就職指導の方法―について意見交換した。

 ①では、人間関係が限られ、他者とのコミュニケーションに苦手意識がみられるといった小規模校ならではの課題が出された。そうした状況を打破するため、各校から、遠隔システムを活用した他校との交流、総合的な探究の時間や学校設定科目などで地域の人とかかわる機会を創出するなどの工夫が挙がった。

 ②では、応募前企業見学やインターンシップなどの取組が挙がり、進路を具体的に意識させることや、生徒の適性を踏まえた指導の重要性などを確認した。

 オホーツク教育局高校教育指導班の後藤幸洋指導主事は、早期離職を防ぐ取組の一つとして、コミュニケーション能力の育成について「教育活動全般を通して、平素から育てていくことを念頭に置くことが大事」などと助言した。

(学校 2020-06-01付)

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