高校魅力化支援事業採択校の斜里高 “関係人口”創出目指す 地域留学生受け入れなど(学校 2020-06-10付)
【網走発】斜里高校(赤津博久校長)は、本年度から令和6年度までの5年間、高校生対流促進事業に取り組む。内閣府による高校生の地域留学推進のための高校魅力化支援事業の採択校として「自分と出会い、成長を実感できる学校」をキャッチフレーズに観光教育を中心とした高校の魅力化に取り組む。また、3年度から地域留学生の受け入れを開始し、地域に多様な形でかかわる“関係人口”の創出を目指す。
事業は、道立高校と地域をつなぐ高校魅力化コーディネーターを配置し、地域の団体等とコンソーシアムを構築して地域の教育資源を活用した魅力的な高校づくりを進めるとともに、魅力化の取組を発信し、全国の高校生を対象に地域留学を受け入れることで、地域との多様なかかわりを通じて地域創生につなげることが目的。
同校は、町の人口減少などによって、直近数年の入学者数が40人を下回る状況が続いている。今後、さらなる人口減少が予想される中で、地域全体で関係人口創出の取組を進め、より広範囲に生徒募集を進めなければならないといった課題がある。
このため、斜里町商工課などが進めている「しれとこ斜里」のブランディング化と並行し、地域留学の推進を通じて関係人口の創出とともに、高校の魅力化を進める。
高校の魅力化に向けては、これまで知床・産業系列の科目群の中で進めてきた観光教育を筆頭に、しれとこ斜里を前面に打ち出した授業を展開する。
具体的には、知床の自然や生物多様性を題材とした知床自然概論、全国高校観光選手権大会の取組を通してPR活動を展開する観光ビジネスなど。
地域留学生の受け入れに向けては、学習・生活環境整備とともに、リーフレットやホームページなどを活用した積極的な情報発信を進める。
学校と地域の関係機関との連携に向けたコンソーシアムについては、斜里町教委や学校評議員などの関係者で組織する同校振興会を核に構築する。
連携のための組織体制の構築や事業計画の策定・実施・評価などを行う「総務・発信」、地域資源の発見・活用および特色を生かした教育活動の開発などを行う「魅力化開発」、地域留学生受け入れの環境整備などを行う「活動支援」の3部会で活動。今後、学校運営協議会(コミュニティ・スクール)としての役割を担うことも視野に入れている。
(学校 2020-06-10付)
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