附属旭川中 新3ヵ年研究スタート 「質の高い学び」創造 意欲から意味へ等4視点で
(学校 2020-06-16付)

 【旭川発】道教育大学附属旭川中学校(上田祐二校長)は本年度、研究主題「“質の高い学び”の創造~4つの視点を手掛かりとした各教科等の方策」を掲げる3ヵ年研究を開始した。過去3年間、学びに深まりをもたらすためのプロセスについて追究してきたことを踏まえ、「意欲」から「意味」への転換など4つの視点に基づき、より質の高い学びの実現を目指す方策について、各教科等の本質等をとらえつつ、研究を推進していく。

 1日から学校が再開し、研究主題「“質の高い学び”の創造~4つの視点を手掛かりとした各教科等の方策」のもと、新たな研究もスタートした。

 同校は、前年度までの3年間、資質・能力をどのように身に付けさせるかという観点から、学びのプロセスを重視し、新たな価値を生み出すことを主題に研究を進めてきた。

 本年度からは,さらに質の高い学びの実現を促す方策について、各教科等の本質をとらえつつ、研究を推進することとした。

 質の高い学びを実現するため、①「意欲」から「意味」への転換②知識発見から知識構築のプロセスへ③知識や最適解を他者と創るプロセス④「学び方」を学ぶ自己調整的な学び―の4つの視点を設定し研究を推進。

 4つの視点を踏まえた各教科等の学びや、他者とコミュニケーションをとりながら、協調や協働をするための力などの「非認知能力」に支えられた学びなどを追究し、生徒の抱える課題の克服につなげるよう実践を積んでいく。

 4つの視点を踏まえた各教科等の研究では、生徒の実態や教科等の本質をとらえ、4つの視点に迫るための理論を構築。各過程で具体的な手立てを施し、実践を重ねていく考え。

 西岡裕英副校長は「現在、各教科等で具体的な実践を重ねている。実践研究の様子は随時、本校ホームページで紹介していく」と話している。

 同校は例年、教育研究大会を開催し、全国・全道各地の多くの教育関係者に研究の成果を発信してきた。本年度は、19日に開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染防止の観点から、開催を見送ることとした。

 本年度は、研究の成果等について、秋ごろにまとめる予定で、ホームページで公表する。

(学校 2020-06-16付)

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