働き方改革推進事業指定校・八雲小 業務区分の明確化必要 30人参加し校内研修開く(学校 2020-06-30付)
働き方改革に向け課題や現状を共有した
【函館発】道教委の働き方改革推進事業の指定校、八雲町立八雲小学校(小野俊英校長)は6月上旬、同校で校内研修を開いた。教職員約30人が参加。渡島教育局の毛利繁和主幹による講話やアンケート結果を通して労働環境の現状と課題について理解を深めた。参加した教員から「業務区分の明確化」や「意識の改善」の必要性を示す意見が挙がった。
同校は、目指すべき学校像を「職員が生き生きと働き児童が楽しく通う学校」とし、①適切な勤務時間を意識し心身の健康を保ちながら自己研鑚に努める教職員②健康的に働く教師を手本に生き生きと生活する児童③役割を意識して協力して活動する保護者・地域―を目標に掲げ、取組を進めている。
学校全体で初の研修。講話で渡島局の毛利主幹は、中央教育審議会の答申を引用しながら「教師が疲弊していることは子どものためにならない。日々の生活や教職生活を豊かにすることが効果的な教育活動につながる」と働き方改革の必要性を強調。
「学校ごとに子どもや地域等の状況は違う。目標や現状を全員が理解した上で、働き方改革を進めてほしい」と呼びかけ、組織的に取り組むよう求めた。
講話終了後、事前に実施したアンケート調査結果を説明。同校の課題として長時間労働とそれに伴う自己研鑚への時間不足があり、疲労を軽減する必要性が高い傾向にあるという現状を確認した。
このあと、今後の学校における働き方改革の取組の実践に向けて、個々の考えや必要と感じることを付せんに記入。「学校での業務区分の明確化」「勤務時間外を当たり前と思う意識の改善が必要」などの意見を模造紙に貼り出し、相互に個々の考えを確認した。
今後は、7月に具体の課題について整理。8月から課題解決に向け、短期的な対応策に取り組んでいく。
小野校長は「単に時間を短くするのではなく、子どもたちのために取組を進め、他校が自分たちに続くようにしたい」と話していた。
(学校 2020-06-30付)
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