恵庭中生徒 フェイスシールド作製 世の中の役に立ちたい 500枚を高齢者施設寄贈 材料費は募金で
(コロナウイルス関連 2020-07-08付)

 恵庭市立恵庭中学校(鹿野秀一校長)の全校生徒は1日、総合的な学習の時間の一環として、同校でフェイスシールドづくりに取り組んだ。「世の中のために役立ちたい」との思いから生徒会役員が発案し、全材料費は募金によって調達。今後、出来上がったフェイスシールドのうち500枚を高齢者福祉施設に寄贈する予定で、生徒は「施設で働く人に、頑張ってほしいという気持ちを伝える活動ができてうれしい」と話していた。

 同校生徒会は、フェイスシールドづくりを自分たちの力でやり遂げたいとの気持ちから6月16~23日、材料費を集めるために校門前で募金活動を実施。目標金額を1人当たり100円の募金で達成できる4万円に設定した。全校生徒の協力のもと、募金総額は4万2658円となった。

 この日は、総合的な学習の時間の一環として全校生徒435人がフェイスシールドづくりに取り組んだ。

 はじめに、新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生した高齢者福祉施設の動画を視聴。利用者との接触を避けることが難しいことや、活動を自粛することができない現状を学んだ。

 続いて、フェイスシールドづくりを開始した。穴の開いたクリア板に額あて用のスポンジを接着。穴にゴムひもを通してホチキスで固定した。1人2枚作製し、うち1枚を高齢者福祉施設への寄贈用とした。

 作製したあと、メッセージカードに記入。外出自粛期間中に新型コロナウイルス感染症の恐怖と闘いながら、他者の命を守るために最前線で働いていた人たちへ感謝の気持ちとエールを送った。

 生徒は「自分がつくったものが人の役に立つのがうれしい」「臨時休業中に家にいることしかできず、もどかしかった。施設で働く人に頑張ってくださいという気持ちを伝える活動ができた」などと話していた。

 フェイスシールド500枚は、今後、生徒会代表生徒が市を通じ、高齢者福祉施設へ寄贈する。

(コロナウイルス関連 2020-07-08付)

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