地区校長会2年度事業計画等⑱ 十勝小・中校長会 
(関係団体 2020-07-14付)

◆活動の重点

▼信頼に基づく創意工夫に満ちた活力ある学校経営に努める

▽新学習指導要領の趣旨を生かした社会に開かれた教育課程やカリキュラム・マネジメントの実現

▽学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)などの効果的な活用による教育活動の活性化

▽不祥事防止や健康管理などに関する具体的な取組方策

▽学校教育指導訪問や校内研修の活用・充実による授業改善

▽防災教育・安全教育の推進

▼協働体制の確立と信頼関係の深化を図り、組織体としての機能の充実に努める

▽危機(災害・事故等)への準備・対応・回復・予防

▽各種調査の改善・充実と迅速な情報提供、広報活動の充実

▽教職員の意欲を高める学校職員人事評価制度、給与決定手続きの効果的な活用

▽学力・体力調査などの結果を活用した組織的な学校改善と教育活動の充実

▽校務分担等、校内組織の見直しによる学校組織の活性化

▼研修を深め、主体性を確立し、教育上の諸問題の解決に努める

▽第52回教育研究大会、第54回地区教育経営・法制研究会開催

▽教職員の各種研修事業の充実と条件整備

▽とかち採用校長研修会、とかちスクールリーダー育成セミナーの実施

▽校長としての職能向上、職員育成等の体制および基本的な姿勢

▼地域社会・関係機関との連携を強化し、教育諸条件の整備に努める

▽道小学校長会、道中学校長会、町村校長会、帯広市校長会、管内教頭会等との緊密な連携と協力

▽十勝教育局や管内教委連、町村教委、教育振興会等との連携強化

▽多様な教育課程を推進するための人的(人事資料、期付・再任用情報)・物的条件の改善と充実

▽中・高・特連絡協議会の運営および研究協議会への積極的な参加・協力

▽いじめ・不登校への適切な対応、特別支援教育充実のための条件整備、安全確保のための連携強化

▼待遇改善・福利厚生等の向上を図るため、情報交換と要望活動の充実に努める

▽実効性のある働き方改革の確実な推進

▽義務教育費国庫負担制度、人材確保法の堅持、職責に見合った待遇改善

▽昇給・勤勉手当にかかる給与決定手続きの適正な実施

▽健康管理や福利厚生にかかわる諸制度の充実・活用

▼その他

▽学習環境整備の情報交流

◆基本方針

 丁寧に実直に取り組む校長会~まずは学校から

◆方針設定の理由

 十勝小・中校長会は、校長の教育実践指標(昭和55年改定)を掲げ、会員相互の研鑚に励むとともに、公教育の役割と使命の高揚に努め、創意と工夫に富んだ学校経営と教育活動の推進で、十勝教育の充実・振興に多くの成果を上げてきた。

 4月から小学校で新学習指導要領が全面実施となり、教育基本法などを踏まえ、これまでのわが国の学校教育の実践を生かし、子どもたちが未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成することを基本的な考え方としている。

 特に、「よりよい学校教育を通してよりよい社会を創る」という目標を社会と共有し、必要な資質や能力を、社会との連携・協働によって育成する社会に開かれた教育課程の理念を踏まえ、主体的・対話的で深い学びの観点に基づく授業改善を進めるとともに、教育効果を高めるカリキュラム・マネジメントを実践することが求められている。

 このような中、各学校においては、学校経営方針やグランドデザイン等を積極的・効果的に公表するなど、保護者や地域に信頼される学校づくりに向けた取組を一層推進している。

 校長会では、学校改善プラン研修を実施するなど、学校経営の具体についての研修を深めてきた。

 今後はさらに、「特別の教科 道徳」や小学校3・4学年の外国語活動、5・6学年の教科としての外国語、プログラミング教育などの確実な履行、実施に向けた授業時数の確保など、新学習指導要領の趣旨を踏まえ、実態に応じた適切な教育課程の編成・実施に努めていかなければならない。

 併せて、地方教育行政の組織および運営に関する法律が改正され、平成29年4月1日から施行されている。地域と共にある学校づくりに向けて、学校運営協議会制度の活用の取組も加速している。

 各町村では、着実に準備を進め、令和元年度から実効性のある取組へとシフトしていく状況もみられる。

 ここでも、学校の先頭に立つ校長に期待されるものは大きい。

 同時に、学校現場での働き方改革が急速に進められている。各町村では働き方改革プランをまとめて取組を進めてきたが、今後は平成30年3月通知の学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」、さらに、平成31年3月、令和元年7月の改定などを踏まえて、志の高い教師が、しっかりと子どものために働くことができる環境を構築しなければならない。

 特に、部活動指導にかかわる教員の負担の軽減などは、1校だけの問題ではなく、部活動休養日の完全実施、活動時間の厳守等、各町村や学校が連携を取り合いながら、着実に進めていかなければならない。

 このような状況にあって、私たち校長は、教育基本法の精神と校長の教育実践指標の趣旨を今一度確かめ合い、公教育の使命のもとに、時代や地域の要請を受けた質の高い教育の確立を進めていかなければならない。

 学校のリーダーとして、組織をマネジメントしながら主体性と創造性を発揮し、先人が築き上げてきた十勝ならではの教育の継承と管内教育の充実にまい進していくことが重要である。

 そのためには、計画的かつ積極的に研修を進め、情報を共有し、会員相互の連携協力はもちろんのこと、「十勝らしい一人一人の学びの実現」を合言葉に、保護者・地域とともに子どもの確かな育ちの創出に努める決意である。

(関係団体 2020-07-14付)

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