【解説】令和元年度文部科学白書

（解説 2020-07-14付）

　文部科学省は、令和元年度『文部科学白書』（概要）を公表した。特集１「教育の情報化～ＧＩＧＡスクール構想の実現に向けて」、特集２「ラグビーワールドカップ２０１９日本大会の軌跡とレガシー」の２部構成。７月下旬の刊行を予定している。

　文科省は、教育、科学技術・学術、スポーツ、文化芸術にわたる同省全体の施策を広く国民に紹介することを目的に文部科学白書を毎年刊行している。

　巻頭では、①大学入試改革の現状②新型コロナウイルス感染症に関する対応―の２点を記載した。

　①では、大学入選における英語４技能評価や記述式問題の在り方、障害の有無等にかかわらず安心して試験を受けられる配慮などにかかわる「大学入試のあり方に関する検討会議」の審議状況など、昨今の大学入試を取り巻く現状を紹介。

　②では、新型コロナウイルス感染症に関する文科省の対応として、全国一斉の学校の臨時休業の要請等の経緯や感染症の研究開発、２０２０年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会の延期などの状況を記載している。

　特集１では、ＧＩＧＡスクール構想について、これまでの状況、元年度補正予算成立に向けた動向や概要、２年度補正予算事業の概要、今後の展望など掲載。

　特集２では、日本全国１２会場で開催されたラグビーワールドカップ２０１９日本大会について、アジア初のベスト８進出を果たした日本代表の活躍を振り返るとともに、大会の概要や結果、文科省としての機運醸成の取組・地方自治体の取組などを紹介している。

　このほか、文教・科学技術施策の年次報告として、主な内容を分野ごとに記述している。

　白書は、７月下旬に刊行する予定。

(解説 2020-07-14付)