【解説】学校図書館の活用　道教委

（解説 2020-07-30付）

　道教委は、生涯学習課ホームページで『学校図書館活用促進事例集』を公表している。平成２９年度から３年間取り組んだ学校図書館活用促進事業の成果をまとめたもの。学校図書館の計画的な活用に向けた全体計画や授業の実践例を紹介している。

　２６年度に学校図書館法の一部改正が行われ、学校司書配置が努力義務化されることとなった。

　国は、２９年度に学校図書館整備等５ヵ年計画を策定。図書整備、新聞配備に関する地方財政措置が拡充され、学校司書の配置が新たに盛り込まれた。

　本道では、道教委が３０年度に道子どもの読書活動推進計画（第４次計画）を策定。家庭・地域・学校などを通じた社会全体での子どもの読書活動の推進、地域や学校図書館など読書環境の整備を目標に掲げた。

　令和４年度までの目標指標として、小・中学校の一斉読書の取組を１００％、読書が好きな児童生徒の割合を８０％と設定。学校図書館において様々な人材と連携している学校の割合を小・中学校で１００％、高校で６０％、特別支援学校で４０％などと定めている。

　学校図書館の活用に向け道教委は、平成２９年度から３年間、学校図書館活用促進事業を実施。各管内で小学校または中学校１校を指定校とし、学校図書館の環境整備や授業づくりに関する研修会の開催、学校図書館全体計画等各種計画の整備や授業実践に取り組んだ。

　取組の成果を『学校図書館活用促進事例集』として公表している。

　町立図書館において、授業で使用する図書等を選定した栗山町立栗山小学校、公立図書館司書から学校図書館の環境整備の支援を受けた新冠町立新冠小学校などの取組を紹介。学校図書館の一層の活用を呼びかけている。

(解説 2020-07-30付)