【解説】学校衛生管理マニュアル改訂(解説 2020-08-11付)
文部科学省は6日、『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~学校の新しい生活様式』を改訂した。清掃や消毒作業の内容、留意点を追記したほか、マスクに関しては「身体的距離が十分とれない場合に着用すべき」と記載を変更。学校で感染者が発生した場合、臨時休業の期間は、濃厚接触者の特定や検査実施に必要な日数等で足りることを新たに示した。
マニュアルは、今後の学校教育活動を再開するに当たり、児童生徒と教職員の感染リスクを可能な限り低減するため、5月に作成。2回目となる今回の改訂では、学校が本格的に再開された6月1日以降の児童生徒や教職員の感染状況、年代別罹患率のデータ・分析や学校施設の清掃・消毒等の内容を追加した。
清掃活動は、発達段階に応じて児童生徒が作業を行ってもよいこと、スクール・サポート・スタッフ、地域学校協働本部による支援など地域の協力を得ることを追記した。
床は通常の清掃活動の範囲で対応し、机・いすの特別な消毒は不要とすること、必要に応じて家庭用洗剤を用いて拭き掃除をすること、ドアノブ、手すり、スイッチなどは1日1回消毒を行う。また、特別な消毒作業は基本的に不要とし、外部人材の活用や、過度な消毒とならない配慮などの留意点も示した。
マスクは「常時着用することが望ましい」から「身体的距離が十分とれない場合には着用すべき」と変更。熱中症防止のため、気温・湿度等が高い日はマスクを外すとした。
このほか、学校で感染者が発生した場合、臨時休業は濃厚接触者の特定や検査実施に必要な日数等で足りることを明記。1~3日の臨時休業後の学校再開が一般的であることを、事例などとともに紹介している。
(解説 2020-08-11付)
その他の記事( 解説)
【解説】令和の日本型学校教育構築
中央教育審議会初等中等教育分科会新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会(第12回)が20日、東京都内で開かれ、中教審答申案作成に向けた骨子案を示した。「令和の日本型学校教育」構築に向けた...(2020-08-21) 全て読む
【解説】道内人口 22年連続の減
総務省は、住民基本台帳(令和2年1月1日現在)に基づく人口動態調査の結果をまとめた。本道の人口は総計で、前年比3万6651人減の526万7762人。22年連続で減少した。 全国の日本人...(2020-08-20) 全て読む
【解説】子の貧困対策推進状況 道
道は、第1期道子どもの貧困対策推進計画(平成27年度~令和元年度)の推進状況をまとめた。元年度における生活保護世帯の子どもの高校等進学率は96・5%、児童養護施設では96・8%となり、いず...(2020-08-19) 全て読む
【解説】文科省 大学入試で意見募集
文部科学省が設置する大学入試のあり方に関する検討会議は、大学入試に関するウェブ意見募集を行っている。今後、意見をもとに検討会議で議論。年末に検討結果をまとめる。文科省ホームページでは、委員...(2020-08-18) 全て読む
【解説】大学共通テスト 会場の確保
萩生田光一文部科学大臣は7日の記者会見で、令和3年度大学入学共通テスト第2日程を希望する受験者数の増加を見据え、全国で最大10万人が受験できる会場を確保する考えを示した。広域な本道を例とし...(2020-08-12) 全て読む
【解説】生涯学習分科会 議論の整理案
第109回生涯学習分科会が7月31日に東京都内で開かれ、第10期生涯学習分科会「議論の整理(案)」を示した。全国の自治体を支援するため、生涯学習・社会教育の意義や成果の数値化、首長間の連携...(2020-08-07) 全て読む
【解説】地域に支持される高等教育
文部科学省は、「地域連携プラットフォーム構築に関するガイドライン~地域に貢献し、地域に支持される高等教育へ」案をまとめた。大学、地方自治体、産業界等が地域の将来像を議論するプラットフォーム...(2020-08-06) 全て読む
【解説】6月末少年非行等概況 道警
道警本部は、ことし6月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、6月末時点で420人(うち女子75人)。前年同期と比べ24人減少した。 内訳は、刑法犯が367人...(2020-08-05) 全て読む
【解説】障がいのある学生支援へ 文科省
文部科学省は7月31日、障害者活躍推進プランの6つの政策プランに高等教育の学びの推進プランを追加した。障がいのある学生の支援に向け、今後重点的に取り組む施策を記載。来年度以降、複数の大学等...(2020-08-04) 全て読む
【解説】学力調査の在宅受験提案
文部科学省は7月31日、第4回全国的な学力調査のCBT(Computer―Based Testing)化検討ワーキンググループをウェブ会議形式で開いた。調査工程の効率化とコスト削減など、学...(2020-08-03) 全て読む