【解説】子の貧困対策推進状況　道

（解説 2020-08-19付）

　道は、第１期道子どもの貧困対策推進計画（平成２７年度～令和元年度）の推進状況をまとめた。元年度における生活保護世帯の子どもの高校等進学率は９６・５％、児童養護施設では９６・８％となり、いずれも目標値に届かなかった。生活保護世帯の子どもの高校等中退率は３・９％で、横ばいで推移。生活保護世帯の子どもの大学等進学率は３４・５％、児童養護施設では３２・７％となり、平成２６年度の数値から上昇した。

　第１期計画は２７年度に策定。３月に現行の第２期計画（令和２～６年度）を策定し、教育、福祉、労働等の各部局が密接な連携を図って、教育支援、生活支援、保護者に対する就労支援、経済的支援等の施策を総合的かつ効果的に推進し、子どもの貧困対策の推進に努めている。

　第１期計画の最終年度となった元年度における進ちょく状況をみると、高校等進学率は生活保護世帯の子どもは目標値９８％に対して９６・５％、児童養護施設の子どもが目標値９９％に対して９６・８％。生活保護世帯の子どもの高校等中退率は３・９％で、目標値の３％を上回った。

　生活保護世帯の子どもの大学等進学率は、基準値となる平成２６年度時点の２８・５％から３４・５％と上昇。児童養護施設の子どもの大学等進学率は２４％から３２・７％と、年度によってばらつきはあるものの高い数値となった。

　スクールソーシャルワーカーの配置人数は、２６年度の５９人から８２人に増加。スクールカウンセラー配置校数は２１５校から７８２校と大幅に配置数を伸ばした。

　道は、第１期計画の課題等を踏まえ、第２期計画に向けて効果的・効率的な推進方法などを検討し、現在から将来にわたる子どもの貧困の解消に向けた取組を進めていく。

(解説 2020-08-19付)