【解説】SSHの新認定制度創設へ
(解説 2020-08-24付)

 文部科学省は、スーパーサイエンスハイスクール支援事業(SSH)の新たな認定制度の創設を検討している。予算支援のある従来の事業枠とは別に、各地域での理数系教育の拠点となる「認定枠」を設置。スーパーグローバルハイスクール事業(SGH)では、仮称・SGH課程認定制度を創設し、12月から認定申請を受け付ける予定。

 SSHは、国際的に活躍できる科学技術人材を育成するため平成14年から開始。先進的な理数系教育を実施している高校を指定・支援し、生徒の科学的能力を培い、将来のイノベーションの創出を担う科学技術人材の育成を図ることを目的とする。指定期間は原則5年で、支援額は年間600~1200万円。

 19日に開かれた中央教育審議会の新しい高校教育の在り方ワーキンググループの第10回会合では、文科省が新たな認定制度の概要を説明。SSHでは各地域での理数系教育の拠点となる認定枠を設置し、科学技術人材育成のシステム改革を推進するとした。対象校は事業2期以上を終了した学校で、課題研究や理数教育を中心としたカリキュラムや教育活動の確立、校内体制など特定の条件を満たす学校を認定する。

 SGHは来年度、仮称・SGH課程認定制度を創設する予定で、蓄積された人材育成プログラムの内容や国内外のネットワークを継承し、魅力的な教育課程の充実、国際的なつながりの拡大など一層の質・量的な発展を図る。

 5年間としていた従来の対象期間を一定期間とし、グローバルリーダー育成、課題研究実施の取組や管理・運営などに関する事項を認定要件とする。

 今後、制度を検討し関係規定を公表。12月から来年1月をめどに令和3年度認定の申請を受け付ける予定となっている。

(解説 2020-08-24付)

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