【解説】平成１３年出生児縦断調査

（解説 2020-09-07付）

　文部科学省と厚生労働省は、第１８回２１世紀出生児縦断調査（平成１３年出生児）の結果を公表した。

　調査は、全国で１３年に出生した子どものうち、１月１０～１７日に生まれた子どもが対象。回答者は２万４６５４人で、在学者が９７・４％、就職者が０・６％、その他２・０％だった。

　調査結果をみると、在学者の状況から勉強時間（休日）の変化について、３時間以上勉強する人の割合が３６・４％と増加し、これまでの調査で最も高くなった。

　一方、「しない」と回答した割合もやや増加し、３０・３％とこれまでの調査で最も高く、二極化の傾向がみられた。

　進学希望別にみると、６時間以上勉強する人が１９・２％を占め、大学進学希望が２６・７％、大学院進学希望が４９・５％と前回より大幅に増加した。

　今回初めて調査した第１志望の進学希望先については、男女共に「私立大学」「国公立大学」「専門学校」「短期大学・高等専門学校」の順に割合が高くなった。男子は「私立大学」「国公立大学」、女子は「専門学校」「短期・高等専門学校」の割合が高い。

　進学を希望する理由について、「とてもあてはまる」としたのは、「勉強してみたい分野がみつかったから」が４１・３％、「職業に必要な資格を取りたいから」が４０・９％、「進学するのは当然だと思っているから」が４０・８％の順だった。

　前回から調査している進学を希望する分野については、男子は「社会科学」「工学」「人文科学」、女子は「社会科学」「保健」「人文科学」の順にそれぞれ高い。男女共通して「社会科学」「人文科学」は前回調査より増加した。それに伴い、「まだ決めていない」と回答する割合は男女とも大きく減少した。

(解説 2020-09-07付)