【解説】３年新規高卒者求人・求職状況

（解説 2020-09-09付）

　道労働局は、令和３年３月新規高校卒業者の求人・求職状況（７月末現在）をまとめた。求職者数は前年同月と比べ８・４％減の７２０４人。道内求人倍率は０・２５ポイント低下し１・７０倍となった。本年度の選考開始・採用内定開始は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、当初の予定より１ヵ月先延ばし１０月１６日からとなる。

　調査結果をみると、求職者数は７２０４人。

　男女別にみると、男子が８・２％減の３９２２人、女子が８・５％減の３２８２人となり、男女共に減少した。

　これに対して、道内求人数は前年同月に比べ２０・３％減の１万２２５０人と、大きく減少した。

　地域別では、札幌圏が１７・７％減、函館が３２・２％減、旭川が２３・３％減、帯広が１２・５％減などと、都市部でそれぞれ大幅に減少。全道２０地域すべてで前年同月を下回った。

　産業別では、製造業が３１・５％減、情報・通信業が４１・３％減、宿泊業・飲食サービス業が５７・９％減、生活関連サービス業・娯楽業が５０・９％減、卸売業・小売業が１９・９％減などと、すべての業種で前年同月を下回った。

　道内求人倍率も０・２５ポイント低下し１・７０倍となった。

　３年３月新規高校卒業者の採用選考開始期日などについては、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、学校から企業への生徒の応募書類提出開始が９月５日から１０月５日に変更された。

　変更に伴い、企業による選考および採用内定開始も９月１６日から１ヵ月先延ばし、１０月１６日から開始される。

　道高校就職問題検討会議における「３年３月新規高校卒業者の就職に関する申し合わせ」については、変更がない。

(解説 2020-09-09付)