有朋高 多様な遠隔授業を実践 クラウドサービス活用 礼文高3年生に英語指導(学校 2020-10-14付)
複数のカメラで発表する生徒の様子を確認(礼文高への指導)
有朋高校(元紺谷尊広校長)は、クラウドサービスを活用した英語授業や同時双方向通信を生かした音楽の授業など、多様な遠隔授業の実践に取り組んでいる。9月中旬、丸山啓教諭が英語授業で礼文高校の3年生4人を指導。生徒たちはこの日のために作成した発表資料に基づき、礼文島の多彩な自然や料理を楽しめる旅行日程を発表した。
道教委は文部科学省の委託を受け、平成29年度から遠隔授業の研究開発学校を実施。小規模校や離島の高校の教育水準の維持向上を図るため、全日制・定時制課程高校に遠隔授業を配信し、授業時数を緩和した単位認定の在り方や指導方法を検討している。
本年度からは、新たにクラウドサービスの活用を開始したほか、受信側における遠隔授業の汎用性向上と一般化を図る取組を推進。研究期間は平成29年度から令和2年度までの4年間としていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で3年度まで延長となった。
9月中旬に行われた英語の遠隔授業では、同校の丸山教諭が礼文高の3年生4人を指導。全10コマの最後の授業で、生徒たちは礼文町における観光ツアーを作成し英語で発表した。
生徒たちは、これまでの授業で英語表現や発表技術の向上、プレゼンテーション資料の作成に取り組んだ。
教材データの提供は、Google社の「G Suite for Education」のClass roomを使用。丸山教諭は、生徒が発表資料を作成する様子を遠隔で見守り、きめ細かに指導した。
授業では、作成した発表資料に基づき、生徒たちが観光ツアーの概要を英語で説明。島内唯一の湖である久種湖や群生する水芭蕉、利尻島を展望できる礼文岳など、多彩な島の自然を楽しむことができる場所や、おすすめのレストランの人気メニューを紹介した。発表後、丸山教諭は「紹介した場所の一番のお気に入りは何か」などと英語で質問し、生徒たちが答えていた。
クラウドサービスを活用して実施したアンケート調査では、生徒から「顔を上げたり、身振りを付けたりするのが難しかった。
今後は練習どおりの力を出せるよう頑張りたい」「原稿を見ないで英語を話せるようになりたい」などと意見が寄せられた。
◆生徒の反応大切に 南茅部高・音楽Ⅰ
9月中旬、伊藤範秋教諭が南茅部高校の1年生10人に芸術科「音楽I」を指導した。
題材名は「表現を工夫し、ボディーパーカッションを演奏しよう!」。授業の導入部で伊藤教諭は、画面越しに生徒を見るためオーバーリアクションを心がけること、うなづきやジェスチャーなど反応を大切にして授業に臨むよう呼びかけた。
手拍子による二重奏のボディーパーカッションの楽曲を教材として使い、手拍子の音色や奏法の特徴、演奏形態上の特性を生かして表現を工夫することを指導。生徒たちは伊藤教諭の掛け声に合わせ、パートごとに分かれて手拍子で音楽を表現していた。
リズムの速度を細かに指導した伊藤教諭は、同時双方向による通信速度に問題はないとする一方、音質の向上を今後の課題の一つに挙げた。
この記事の他の写真
手拍子による音楽表現を指導する伊藤教諭(南茅部高への指導)
(学校 2020-10-14付)
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