札幌市等　産学連携し講座配信　様々な産業領域で効果　教育分野　ＡＩなど紹介

（札幌市 2020-10-20付）

　札幌市や札幌市立大学など産学連携で結成しているＮｏＭａｐs実行委員会は１４～１８日、無料動画配信サイトＹｏｕＴｕｂｅで「ＮｏＭａｐ　ＩＮ　ＳＡＰＰＯＲＯ　ＨＯＫＫＡＩＤＯ」を実施した。教育や文化など様々なジャンルの２８講座を配信。教育分野では、札幌市教委データサイエンス教育アドバイザーで北海道大学の長谷山美紀副学長が、ＡＩとデータサイエンスについて、北海道大学での研究を紹介。様々な産業領域において効果を発揮していることを紹介した。

　ＮｏＭａｐｓは、「地図なき領域を開拓する」との願いを込め、北海道を舞台に新しい価値を生み出す枠組みを意味したもの。

　クリエイティブ産業の活性化と他産業への波及、創業支援・新産業の創造・投資の促進、札幌・北海道の国際的知名度・魅力の向上などを目的に教育、音楽、図書館など２８分野について、オンライン講座を配信。

　「世界屈指のイノベーティブなまちＳＡＰＰＯＲＯ」の実現や、新たな領域を切り開くための出会いと発見があふれる場を目指す。

　１４日に配信した「ニトリみらい社会デザイン講座」では、ことし８月に札幌市教委データサイエンス教育アドバイザーに任命された長谷山副学長が講義。

　数理データサイエンス教育は全国６拠点で実施していることを紹介。中でも北海道大は東北北海道で唯一の拠点で、全国に先駆けて産学官地域連携によるデータサイエンス人材育成を強力に推進していると説明した。

　このほか、令和４年に市内に小学校を新設する元北海道日本ハムファイターズの田中賢介さんが、これからの社会に求められる小学生世代に向けた教育のイノベーションモデルについて講義した。

(札幌市 2020-10-20付)