高校水産クラブ連盟研究発表大会 厚岸翔洋高 全国へ アナジャコ活用法を研究
(関係団体 2020-11-09付)

道高校水産クラブ全道大会
全11チームが発表に臨んだ

 【釧路発】道高校水産クラブ連盟(木村司会長)は5日、本の森厚岸情報館で研究発表大会を開いた。全道4校から11チームが参加し、水産物加工、生物調査など、各チームで進めてきた研究成果を発表した。アナジャコの活用方法を研究した厚岸翔洋高校のチームが優勝し、全国大会への切符を手にした。

 大会には、出場生徒21人、運営生徒6人が参加。審査員、来賓を合わせ約60人が会場に参集した。出場したのは、厚岸翔洋高2チーム、小樽水産高校4チーム、函館水産高校4チーム、天売高校1チームの計11チーム。12月に静岡県で開かれる全国大会への出場権をかけて、取り組んできた研究の成果を発表した。

 はじめに、木村会長があいさつ。

 新型コロナウイルスや、サンマおよびサケの不漁などにふれた上で「皆さんの若い力が予測不可能な社会を前に進める原動力になる」とし、生徒たちの発表に期待を寄せた。

 来賓あいさつした釧路教育局の川端雄一局長は「これまでの実践成果を発表した経験を今後に生かし、漁業、水産業の分野で活躍してほしい」と述べた。

 研究発表での各チームの持ち時間は15分。

 トップバッターの厚岸翔洋高海洋資源科は、ツブかご漁のかごを改良する研究の成果を発表。従来のかごでは、魚類やカニ類を混獲するため、仕分け作業が必要になることに着目。ツブのみを採れるかごを開発し、混獲防止を達成できたことなどを伝えた。

 引き続き、各チームがカキの食品加工、増殖による環境保全、サケ缶の開発などをテーマにした研究の成果を発表した。

 審査の結果、アサリの天敵となるアナジャコを減らすために食品加工に挑戦した成果を発表した厚岸翔洋高海洋資源科のチームが優勝。全国大会への切符を手にした。

 大会結果はつぎのとおり。

▽優秀賞=厚岸翔洋高海洋資源科「厚岸のアナジャコを美味しく食べて一石二鳥PartⅡ」

▽優良賞=函館水産高水産食品科「あんな牡蠣!こんな牡蠣!峩朗牡蠣!!!~牡蠣の食べ方いろいろ」、小樽水産高海洋漁業科「カレイうどんプロジェクト~うまいもん甲子園出場に向けての取り組みVol・6」

▽努力賞=函館水産高機関工学科「地球環境を調査できる海中ロボットの開発研究」、天売高普通科「サケの水煮缶を美味しく食べる方法と新しいサケ缶の開発」

(関係団体 2020-11-09付)

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