上川教育研修センターが教育講演会 “本質的な問い”明確に オンラインで京大院・西岡教授(関係団体 2020-11-18付)
来所とオンライン合わせ約230人聴講
【旭川発】上川教育研修センターは11月上旬、オンラインによる教育講演会を開いた。京都大学大学院教育学研究科の西岡加名恵教授が、同大からオンラインで講演。管内の教育関係者約230人が聴講し、具体的な実践例などから資質・能力を育成するパフォーマンス評価について理解を深めた。
ウェブ会議システムZoomを使い、センターをメイン会場にオンラインで配信。来所とオンラインを合わせて約230人が聴講し、管内各地から例年よりも多くの教育関係者らが参加した。
開会式では、センターから福家尚所長があいさつ。「最先端の評価理論と実践について学ぶことができるのは極めて有意義」とした上で、児童生徒の深い学びの実現につながることを期待した。
続いて、日本教育方法学会常任理事、日本カリキュラム学会理事で、文部科学省の育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会委員なども務めた西岡教授が、京都大からオンラインで「“資質・能力”を育成するパフォーマンス評価」をテーマに講演した。
新学習指導要領のキーワードから「資質・能力重視の方針と学習評価の充実」を取り上げ、指導の前に評価方法を計画し、最終到達点のイメージからさかのぼって指導内容を計画する「逆向き設計論」の考え方を紹介。
現在では一般的に、指導案などで評価規準が明確に示されることはあっても、評価方法までは必ずしも明確に示されていないことを指摘した。
評価方法の一つとして、文脈の中で知識やスキルを使いこなす能力を評価するためのパフォーマンス評価について説明。
パフォーマンス課題をつくるに当たっては、教科の中核にある本質的な内容を看破することを促進する「本質的な問い」を明確化することや、原理や一般化についての「永続的理解」を明文化することの重要性を示した。
様々なパフォーマンス課題の実例や、ルーブリックづくりのポイントなどを紹介。
このほか、ポートフォリオづくりを通して子どもの学習に対する自己評価を促し、教師も子どもの学習活動と自らの教育活動を評価するポートフォリオ評価について説明した。
(関係団体 2020-11-18付)
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