木村会長 先を見つめ行動を 遠隔で道視覚障害教育研究大会(関係団体 2020-11-26付)
主会場となった帯広盲学校の様子
【帯広発】道視覚障害教育研究会(=道視研、会長・木村浩紀札幌視覚支援校長)と全日本盲学校教育研究会北海道支部(支部長・同)は18日から3日間、帯広盲学校(佐古勝利校長)を主会場に全道の盲学校などをリモートで接続し、令和2年度道視覚障害教育研究大会を開いた。帯広盲による研究・教育内容の発表や、道視研の教科部会、生活部会、課題別部会などによる研究発表と協議などを通して、資質の向上を図った。木村会長は、先を見つめて行動することの大切さを説いた。
道視研の研究主題「視覚に障がいのある幼児児童生徒一人一人のニーズに応じた指導・支援の在り方の探究」を中心に、本道における盲学校教育の諸課題について研究協議を行い、視覚障がい教育の充実と発展を図ることが目的。
本年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐことを目的に、オンラインで開催した。システムには道内各特別支援学校に配備されているテレビ会議システムを使用し、帯広盲を主会場に札幌視覚支援、函館盲学校、旭川盲学校などを接続。全道から60人が参加した。
はじめに、木村会長があいさつ。「新型コロナウイルス感染症対策としての臨時休業や、それに伴う夏休みの短縮など様々な対応を強いられる中、主管校の帯広盲の努力もあって開催することができた」とねぎらいの言葉を述べた。
道教委から配備されているテレビ遠隔会議システムが研究大会開催の一助となっていることにふれ、「先を見つめ、よりよい状況を求めて行動していくことが、これからの時代を生きていく上で大切になる」と訴え、大会が参加者の専門性向上に役立つことを期待した。
主管校を代表して、佐古校長があいさつ。新学習指導要領で、主体的・対話的で深い学びに基づいた授業改善、カリキュラム・マネジメントの具体化などが必要になっていることにふれ、「皆さんからきたんない意見をいただき、日々の教育活動に生かす機会としてほしい」と呼びかけた。
来賓祝辞では、十勝教育局の村上由佳局長のあいさつを吉村公孝教育支援課長が代読。新型コロナウイルス感染症対策として道内の研究大会や研修会が中止になる中、「道内をリモートで結んで開催する研究大会には大変意義がある」と述べた。
さらに、主体的・対話的で深い学びに基づいた授業改善が求められている中、教師の専門性向上と教育にかかわる人間の育成が重要になっていることにふれ、「指導や支援の在り方について、協議・意見交流することによって、理解を深めてほしい」と求めた。
初日はこのあと、道視研教科部会の音楽科分科会と弱視教育分科会が研究発表を行い、協議した。
2日目は、帯広盲が研究・教育の概要を発表。研究主題「地域から選ばれる学校を目指した授業実践・生活指導の工夫~帯盲スタンダードの視点を生かして」に基づいた研究・教育について報告し、全体講評と助言は道教委特別支援教育課の沓澤整治主任指導主事が担当した。
このほか、国語科分科会と課題別部会(進路指導分科会)、生活部会(寄宿舎)が研究発表を行った。
最終日は、星置養護学校ほしみ高等学園の菅原康之教諭が「重複障害幼児児童生徒の実態に応じた教材・教具について」を演題に講演した。
(関係団体 2020-11-26付)
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