【解説】大学入選　英語４技能評価

（解説 2020-11-24付）

　文部科学省は１６日に開かれた第１７回大学入試のあり方に関する検討会議で、大学入学者選抜における英語４技能評価および記述式問題の実態調査の結果（速報版・選抜区分別調査）を公表した。

　調査は、各大学が実施した令和２年度大学入学者選抜について、選抜区分ごとに英語４技能の評価および記述式出題の実施状況を含む入試方法の詳細を把握するもの。調査期間は、７月１４日から９月１４日。

　国公私立大学の入試方法を選抜区分数別でみると、一般入試５２・３％、AO入試１３・５％、推薦入試３３・７％。推薦入試の種類を選抜区分数別でみると、公募型が国立で９８・９％、公立で８８・２％、私立で３９・５％。うち、私立大学の公募型は５０・０％が他校併願可である一方、指定校は８６・９％が専願だった。

　センター試験の利用状況は、国立大９４・９％、公立大９３・２％など。英語リスニングの利用は、国立大９７・４％、公立大９８・０％、私立大７２・１％。

　国公私立大学における英語資格・検定試験の活用（活用予定含む）は一般入試２１・１%、AO入試３６・８%、推薦入試２４・４%で、検討（検討予定含む）は一般入試３４・５%、AO入試２１・０%、推薦入試２８・０%だった。

　英語資格・検定試験の「活用あり」の選抜区分によって入学した延べ人数は、一般入試が４万４４０人、AO入試が２万２２３９人、推薦入試が３万６７１５人の計９万９４３９人だった。

　一般入試における英語資格・検定試験の活用方法のうち、国立大では、センター試験に換算（免除なし）が８０・０％、公立大ではセンター試験に換算（免除なし）が５０・０％、私立大では個別学力検査に換算（免除あり）が３６・３％となった。

(解説 2020-11-24付)