【解説】１０月末道内就職内定４５・９％

（解説 2020-12-11付）

　厚生労働省は、令和２年度高校・中学新卒者のハローワーク求人にかかる求人・求職・就職内定状況（１０月末現在）を公表した。全国の高校生の就職内定率は６４・２％で、元年９月末現在と比べ０・２ポイント上昇。道内の就職内定率は４５・９％と５・５ポイント上昇しているものの、沖縄県に次いで２番目に低い。

　３年３月に高校と中学校を卒業する生徒について、１０月末現在のハローワーク求人における求人・求職・就職内定状況をまとめたもの。

　対象は、学校やハローワークからの職業紹介を希望した生徒。

　例年９月末現在でまとめていたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、本年度の調査時点を１０月末に変更し、元年９月末現在の数値と比較した。選考・内定の開始時期は、高校が１０月１６日以降、中学校が３年１月１日以降。

　１０月末現在の調査結果をみると、高校新卒者の求職者数は１５万２４０２人で１０・１％の減少。

　求人数は３６万９６７７人で、２０・７％の減少、求人倍率は２・４３倍で、０・３２ポイント低下した。就職内定者数は９万７８１０人で９・９％の減。就職内定率は６４・２％で０・２ポイント上昇した。

　中学校新卒者の求職者数は８６６人で９・２％の減、求人数は９３３人で２３・７％の減、求人倍率は１・０８倍で０・２０ポイント低下した。

　高校新卒者の道内の状況をみると、求人数は１万５１１１人で、１４・４％減少。就職内定者数は２９８６人で０・６％増加。就職内定率は４５・９％で５・５ポイント上昇した。

　都道府県別の内定率は、高い順に福井県８３・３％、山口県７９・６％、富山県７９・１％、島根県７７・９％、石川県７６・０％などだった。

(解説 2020-12-11付)