道教委　被災地学校支援に関する研修会　学校早期再開の体制学ぶ　阪神・淡路大震災の事例から

（道・道教委 2021-01-29付）

大規模災害の発生に備えて研鑚を積んだ

　道教委は２７日、オンラインで被災地域の学校支援に関する研修会を開いた。主会場の幼児教育推進センターと道内１１教育局を接続。全会場合わせて教職員、指導主事など約４０人が参加した。映像視聴や演習を通して、災害発生時に学校を早期再開するための支援の方法や体制づくりを学んだ。

　はじめに、金子芳生生徒指導・学校安全課長補佐があいさつ。近年の自然災害等の発生状況にふれた上で「被災した学校には教職員を派遣することも考えられるので、早期再開の方法、児童生徒の心のケアについて知識を習得する必要がある。今後の災害発生時に備えて理解を深めるため、熱意をもって取り組んでもらいたい」と期待した。

　研修では、阪神・淡路大震災後に兵庫県教委が設置した震災・学校支援チーム「EARTH」のメンバーによる講義動画を視聴し、学校で起こり得る災害の種類、避難所設営時に起こる問題などを確認。また、兵庫県教委の防災教育担当者による動画講義では、被災した学校を早期再開する方法について、過去の災害の事例から学んだ。

　演習では、被災した学校の再開に向けて必要な取組を検討。「児童生徒・教職員」「施設・通学路」「教育内容」のカテゴリごとに考えた取組を発表して全体で共有し、被災支援の在り方について理解を深めた。

　今後、２月４日には空知教育局と後志教育局を配信先に同様の研修を行う予定。

(道・道教委 2021-01-29付)