道教委 働き方改革促進会議で意見交換 業務改善へ工程表提示を 校務支援システム全校導入等
(道・道教委 2021-01-28付)

働き方改革促進会議
初のオンライン形式で開催

 道教委は26日、札幌市内の道第2水産ビルで第3回学校における働き方改革促進会議を開いた。仮称・学校における働き方改革アクション・プラン改定版素案について関係者が意見を交換。業務改善の具体的な工程表の提示のほか、全学校における校務支援システムの導入、ICT支援員の配置など、業務改善に向けた体制充実の市町村への働きかけを求める声が多かった。

 ウェブ会議システムによるオンライン形式で開催。傍聴希望者には動画共有サイトYouTubeで動画を配信した。

 開会に当たり志田篤俊教育部長は、働き方改革の取組の成果がまだ十分ではないとし、3年度以降も不断にプランの見直しを進める必要性を強調。「学校教育の維持・発展のためには、教員が本来担う業務に専念できる環境の整備が一層重要になる」と述べ、働き方改革の目標達成に向けきたんのない意見を求めた。

 続いて、道教委が仮称・学校における働き方改革北海道アクション・プラン改定版素案について説明。

 学校関係者からは、学校の働き方改革手引『Road』を活用している学校において時間外在校等時間が減少している状況の報告や、手引活用の促進を期待する声が寄せられたほか、プランにおいては、業務改善の具体的な工程表を提示するよう求める意見も。

 また、各市町村における業務改善が一層進むよう、全学校における校務支援システムの導入、ICT支援員配置など人的支援の充実、在校で研修を受けられる体制の整備を要望する意見が寄せられた。

 1年単位の変形労働時間制については、制度が複雑であることから説明会の開催を求める意見も。管理職の負担を懸念する声もあり、実効性の高い制度とするため一層の業務改善が必要との指摘があった。

 道教委は、教頭の業務負担解消に向け、集約した意見をもとに調査業務の簡素化に向け準備を進めていること、事務職員の具体的な業務分担の例を示し役割分担を図っていくことを伝えた。

 1年単位の変形労働時間制の説明会については、2月開催を予定しているとし、勤務時間の割り振りを容易に行うための電子データを作成し、提供する予定を示した。

(道・道教委 2021-01-28付)

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