道小　第５回理事研修会　新会長に札幌旭小・吉田氏　コロナ対策含め課題解決を

（関係団体 2021-02-24付）

吉田信興新会長

　道小学校長会は２２日、ホテルライフォート札幌で第５回理事研修会を開いた。令和３年度の新会長に札幌市立旭小学校の吉田信興校長、新事務局長に札幌市立北九条小学校の紺野高裕校長を選出。吉田新会長は、教育関係機関との連携のもと「新型コロナウイルス感染症対策を含めた様々な教育課題の解決に向けて取り組んでいく」と抱負を語った。

　理事研修会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う道独自の集中対策期間の延長などを踏まえ、ウェブ会議システムＺoomを活用。全道各地の会員約５０人が参加した。

　開会式で神谷敦会長は、道内の小学校で大規模な集団感染が発生していないことについて、「各校長のリーダーシップと必要な指導の継続によるもの」と感謝。誌上交流とした２年度のオホーツク・北見大会を振り返り、３年度に向けて「全道の校長の力を結集し、本年度の思いを合わせて大会を盛り上げて」と期待した。

　議事に入り、研修部からは９月１０・１１日に千歳市内で開催予定の第６４回教育研究石狩・千歳大会の進ちょく状況を報告。新型コロナウイルスの影響下という前提のもと、例年より参加人数を減らすなどの感染防止対策を徹底して準備を進める方針を確認した。

　そのあと、道教委各課の担当者がＧＩＧＡスクール構想、学校における働き方改革、少人数学級などに関しそれぞれ説明した。

　最後に、３年度役員として新会長に札幌市立旭小の吉田校長、新事務局長に札幌市立北九条小の紺野校長を選出。

　吉田新会長は、新学習指導要領を踏まえた授業改善の定着に向け、ICTを活用して一人ひとりの個別最適化、協働的な学びの一体的な充実につなげる必要性を指摘。学校における働き方改革を進めるに当たって人材の確保が課題とし、道教委と一層の連携を図り、問題解決に向け提案・要望するとした。

　石狩・千歳大会に関し、「実り多い大会となるよう、会員全員の力を結集して行っていく」との考えを表明。「道中学校長会、道公立学校教頭会、道教委や各市町村教委など教育関係機関と連携を図り、コロナ対策を含め、学校現場が直面する様々な教育課題の解決に向け取り組んでいく」と語った。

　３年度の役員体制は、５月１０日の第６４回総会・研修会で決定する予定。

(関係団体 2021-02-24付)