【解説】令和２年非行少年　１４．８％減

（解説 2021-02-24付）

　道警は、令和２年１年間における少年非行等の概況を公表した。非行少年は前年と比べ１４・８％減の９６７人。覚醒剤や大麻など薬物乱用で検挙・補導した少年は３６人と前年の２倍に増加した。

　非行少年は９６７人で、平成２３年の３３０２人から減少が続いている。

　刑法犯少年は８１５人で１８・９％減少。罪種別では窃盗犯が５３７人と最多で、このうち万引きが３５８人を占める。刑法犯少年の学職別は高校生が２２９人、小学生が１９３人、中学生が１４０人など。前年との比較で中学生が３４・９％減、高校生は１９・９％減と大きく減少した。

　特別法犯の検挙・補導人員は１４９人。大麻、覚醒剤、麻薬等の所持によって検挙または補導された薬物乱用少年の数は３６人となり、前年の１８人から倍増した。過去１０年で最多となった平成３０年の１９人を大きく上回った。内訳は、有職少年が１９人、無職少年が９人、高校生が４人、その他学生が４人。

　福祉犯の検挙人員は２５３人で１０・３％減少。違反した法令は、児童売春・児童ポルノ禁止法が１１２人、青少年健全育成条例が１０７人で合わせて９割を占めている。

　福祉犯の被害少年は１９９人で２０・７％減少。法令別では、青少年健全育成条例が最も多い。学職別では高校生が１１４人、中学生が４６人、有職少年が１８人、無職少年が１２人などと続いた。

　不良行為少年の数は１万１１８２人で２３４８人の減少。平成２９年の１万５６３２人から減少が続いている。道警は、行き先を告げずに外出する、生活が不規則になるなど事前に前兆的な問題行動が多くなるとし、子どもの様子に注意して早い段階で適切な手だてを講じることが大切としている。

(解説 2021-02-24付)