サッポロサタデースクールプログラム　実施回数下限見直し　３年度　札幌市教委

（札幌市 2021-03-29付）

　札幌市教委は、令和３年度サッポロサタデースクール事業の実施方針をまとめた。従来、原則３回以上としていたプログラムの実施回数の下限を見直し、１回から取り組めるように変更。運営協議会の希望に応じて年度途中契約に随時対応する。このほか、運営協議会を対象にした事業運営に資する研修や市教委職員、統括コーディネーターの派遣などを通して、運営協議会に対する支援を充実させる。

　事業は、文部科学省が全国的に推進している地域学校協働活動の一環。プログラム実施を通して、地域と学校との連携・協働の仕組みを整えるなど、地域全体で子どもを育む環境づくりを進めている。

　市教委は２年度、新型コロナウイルス感染症への対策として、児童生徒および教職員以外の入校を制限し、７月まで事業の実施を見合わせた。

　８月以降の入校制限緩和に伴い、年度当初の予定数４３校３９運営協議会を対象に事業を再開し、１５校１５運営協議会と事業運営委託を締結。感染症拡大の影響で契約期間内にプログラムを実施できないとの申し立てのあった３運営協議会と契約を解除したため、実績は１２校１２運営協議会に減少した。３年度は、元年度実績までの原状回復に努めることを最優先に実施校の拡大を目指す。

　実施目標数は、５１団体以内。実施を希望する運営協議会によって実施申請兼運営計画書の提出を受け、選定する。

　事業の推進に当たり、運営協議会が継続して活動し地域と学校の連携・協働の推進が図られるよう委託条件を緩和。３年度から、従来、原則３回以上としていたプログラムの実施回数の下限を見直し、１回から取り組めるようにする。

　また、運営協議会の希望に応じて年度途中契約に随時対応する。

　実施拡大に向けては、学校や地域に対して事業の認知度向上を図る取組を展開。コーディネーターをはじめとする運営協議会を対象にした事業運営に資する研修機会を設けるほか、市教委職員や統括コーディネーターの派遣などを通して、運営協議会に対する支援を行う。

　このほか、取組内容や運営の参考情報を掲載した広報紙『サタデースクール』の発行や、ホームページへの実践事例の掲載などを通して情報発信の充実に努める。

(札幌市 2021-03-29付)