福島町3年度教育行政執行方針 福島商高の寮建設へ 入学生全国募集目指す(市町村 2021-04-05付)
福島町教委・小野寺則之教育長
【函館発】福島町教委の小野寺則之教育長は令和3年度教育行政執行方針において、福島商業高校の存続について「寮を建設して全道・全国から生徒募集を行う」と述べ、5年度入学生からは全国募集を目指していく考えを示した。ICT教育については、GIGAスクールサポーターの配置を継続するほか、教職員の研修を実施していく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【福島商業高校の在り方】
町の生徒数の推移をみると、次年度以降も大変厳しい状況が続く。高校の在り方に関する協議会において今後の方向性を協議してきたが、抜本的な考え方として、「寮を建設して全道・全国から生徒募集を行う」「地域密着型で魅力ある教育課程づくりを行う」という2つの大きな柱を提言いただいた。
3年度は、この提言に沿い、道立高校としての存続を目指し、早急に道教委と新しい高校づくりについて協議していく。
ホームページ等での情報発信・PR活動や、全国募集の方策について調査研究するとともに、奥尻高校など先進の高校と情報を交換するなど、新しい福島商業高の魅力づくりを実践していく。
これまで行ってきた各種支援策を継続しながら、5年度入学生の全国募集に向けて、新規に行うもの、継続するもの、内容を変更するものなど、生徒確保のために本当に必要な支援策を見直していく。
【学校教育】
▼新しい時代に対応できる子どもの育成
分かる授業を構築するための学力向上研修会の開催や、渡島教育局主催の研修への参加を促し、さらに学校内での研修の充実を図りながら、授業改善の取組を推進する。
▼ICT教育の推進
インターネットなど、急速に情報技術が発展する現代において、小学生から正しい情報を取捨選択し、吟味し、活用する力が必要となっている。
町では、小・中学校でタブレット型端末やテレビモニターを活用したICT教育に積極的に取り組んでいる。2年度に導入したeライブラリは、授業での活用と家庭への持ち帰り、朝学習ドリルなど、いろいろな場面で活用されている。
3年度においても、国庫補助事業を活用したGIGAスクールサポーターを1人配置し、各学校におけるICT教育のコーディネーターとして活用していく。
さらに、教職員への研修機会を設け、ICT教育技術の向上に努める。
▼基本的生活習慣の定着、メディアルールの啓発
子どもたちの健やかな成長のため、学習や運動の力の源となる早寝・早起き・朝ごはん運動を推進する。
インターネットモラル教育を各学校で実施し、PTA研究大会などでも啓発するなど、基本的生活習慣向上の取組をさらに推進していく。
▼学校環境の整備
2年度に良好な教育環境を長期間にわたって維持していくよう、町教育施設等長寿命化計画を策定した。学校で児童生徒が安全に過ごすことができるよう、本計画に沿って施設を維持管理していく。
吉岡小学校の在り方について、学校、保護者および地域住民と協議し、今後の方向性を見いだしていく。
【生涯学習】
▼青少年教育
元年度、2年度に企画課所管で実施していたプログラミング教室は、公立はこだて未来大学との連携事業であり、参加の児童、保護者から大変好評を得ている。
3年度は、町教委に移管し、引き続き事業を実施していく。
▼歴史図書
歴史図書編集委員会や、多くの皆さんの協力によって、『北海道ふくしま歴史物語』を刊行できた。本書は、町出身の偉大な先輩や、深い歴史、産業の成り立ちをまとめたもので、小学生から大人まで読むことができるよう、なるべく平易な表現で、ひらがな表記を多くするなど工夫している。
児童生徒をはじめ、町民の皆さんが郷土福島に愛着をもつよう、歴史講演会、学芸員の出前授業を実施するなど、ふるさと教育に活用していく。
(市町村 2021-04-05付)
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