【解説】感染症で閉塞感 5割以上
(解説 2021-04-21付)

 日本財団は、18歳意識調査「コロナ禍とストレス」の結果を発表した。感染症の影響で若者の半数以上が閉塞感を感じており、「不安やイライラが続いた」と答えた割合は36・8%。自殺対策として、学校等におけるストレス対処法の啓発を求める声などが上がった。

 全国の17~19歳の男女1000人を対象にインターネットで調査。実施期間は2月12~16日。

 結果をみると、コロナ禍で周りの人が閉塞感を感じていると回答した割合は58・7%。自分自身が閉塞感を感じている割合は50・4%だった。閉塞感の理由は、外出の自粛と人との交流の減少、対面の授業が受けられないこと、就職・将来の不安、イベント等の規制・中止、アルバイトが見つかりにくいことことや労働時間の減少など。

 1ヵ月以内に経験したこと(複数回答)として「不安やイライラが続くことがあった」が36・8%と最も多く、疲労感、思考力低下や集中困難、不眠などと続く。「死にたいような気持ちになった」が16・0%、「過食もしくは拒食が続いた」が12・4%、「心療内科やカウンセリングを利用した」が4・8%、「自殺未遂」が2・4%だった。

 この1年間で増えたものに、71・8%が「スマートフォンを操作する時間」と回答。つぎに「趣味に使う時間」(55・1%)、「ゲームをする時間」(53・9%)など。反面、減っているものは「外出する時間」(55・3%)、「友人と遊ぶ時間」(48・7%)など。

 若者の自殺への対策(複数回答)として最も多かったのは「学校や職場などでのストレスへの対処法の啓発」で34・2%%。次いで「コロナ禍を早期に終息させる対策の充実・強化」(32・9%)「貧困やDVなどコロナ禍での自殺の原因究明」(28・5%)と続いている。

(解説 2021-04-21付)

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