【解説】5月5日から児童福祉週間
(解説 2021-04-27付)

 厚生労働省と全国社会福祉協議会、児童育成協会が主唱する令和3年度児童福祉週間が5月5日から始まる。関連した各種事業を展開し、国民全体で考え、児童福祉の理念の一層の充実を図る。

 国は、子どもの将来が生まれ育った環境によって左右されることのないよう、経済的に厳しいひとり親家庭等への支援の充実や社会的養育の推進、児童虐待防止対策の強化に取り組み、子どもが健やかに育つための総合的な対策を推進している。

 毎年、5月5日のこどもの日から1週間を児童福祉週間と定め、子どもの健やかな成長、子どもや家庭を取り巻く環境について、国民全体で考えることを目的に、各種事業や行事を展開。児童福祉の理念の一層の周知と子どもを取り巻く諸問題に対する社会的関心の喚起を図っている。

 3年度児童福祉週間標語は、香川県の上村藍子さん(11歳)の作品「あたたかいことばがつなぐこころのわ」。昨年9月1日から10月20日に作品を募り、応募総数3550作品の中から、有識者などで構成する標語選定委員会が選考し、上村さんの作品を最優秀作品に選定した。作品は児童福祉週間の象徴として広報・啓発ポスターなどで活用する。

 運動項目は、①児童福祉の理念の普及②家庭における児童健全育成活動の促進③地域における児童健全育成活動の促進④児童虐待への適切な対応⑤母と子の健康づくりの推進⑥多様化する保育需要等への対応⑦障害のある子ども等に対する理解の促進―の7点。

 今回は、例年、関係省庁等・地方公共団体・関係団体における取組を掲載していたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、各取組の実施の有無や日程の変更等が不明確なため、掲載を見送った。

(解説 2021-04-27付)

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