【解説】２年度体力等調査結果速報値

（解説 2021-05-07付）

　スポーツ庁は、令和２年度体力・運動能力調査結果の速報値をまとめた。

　スポーツ庁は、２年度も全都道府県に調査を依頼。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、地域の実情に応じて調査期間の延長、実施可否の判断ができるよう配慮した。

　調査は、新体力テスト実施要綱に定められたテスト項目。期間は昨年６～１１月とし、６～７９歳の男女８４３１人が臨んだ。例年より１～４ヵ月程度遅れ、調査人数は元年度に実施した男女６万２９３６人に対して、６分の１程度の規模にとどまった。

　このため、データ数が極めて少ないことなどが理由とし、十分なデータが回収できなかったことから、参考値として公表した。

　体力テストの合計点は、前年度と比較すると青少年の一部を除いて、全般的にわずかであるが低い傾向となった。

　年代別にみると、小学生の合計点の平均値は、６歳男子３２・６７点、女子３１・３７点など、１１歳を除いて前年度より高かった。ほとんどのテスト項目で、前年度と比べてほとんど同じか、わずかに高い結果となった。

　中学生・高校生・大学生等の合計点の平均値は１２歳男子３５・３３点、女子４６・００点など、１４歳男子を除いて前年度よりわずかに低かった。ほとんどの項目では、変化に一定の傾向はみられなかった。

　また、週１日以上の運動実施状況をみると、６～１１歳の男子８５・９％、女子８１・０％、１２～１９歳の男子７５・５％、女子５９・３％だった。

　スポーツ庁は、今後も継続して、新型コロナウイルス感染症によって自粛傾向になったスポーツの再開に向け、子どもの運動機会の確保やスポーツ関係団体を支援するとともに、スポーツを安全に行うためのガイドラインの情報発信など推進する。

(解説 2021-05-07付)