【解説】15歳未満の子 40年連続で減
(解説 2021-05-10付)

 総務省は、こどもの日にちなんで15歳未満の人口推計(令和3年4月1日現在)を公表した。前年に比べ19万人少ない1493万人となり、40年連続で減少。子どもの割合も11・9%と47年連続で低下し、少子化が進んでいる。

 人口推計は、国勢調査による人口を基礎に、その後の人口の動向を他の人口関連資料から得て、毎月1日現在の人口と、より詳細な毎年10月1日現在の人口を算出しているもの。

 推計をみると、子どもの数は4月1日現在、前年に比べ19万人少ない1493万人で、昭和57年から40年連続で減少し、過去最少となった。

 子どもの数を男女別でみると、男子765万人、女子728万人。

 年齢3歳階級別にみると、12~14歳324万人(総人口に占める割合2・6%、以下、同じ)、9~11歳314万人(2・5%)、6~8歳298万人(2・4%)、3~5歳292万人(2・3%)、ゼロ~2歳265万人(2・1%)となっている。

 中学生(12~14歳)、小学生(6~11歳)、未就学の乳幼児(ゼロ~5歳)は、それぞれ324万人(2・6%)、612万人(4・9%)、557万人(4・4%)となった。

 総人口に占める子どもの割合は、昭和25年には総人口の3分の1を超えたが、第1次ベビーブーム後は低下を続け、40年には総人口の約4分の1となった。

 その後、第2次ベビーブーム期の出生児数の増加によって、わずかに上昇。50年からは再び低下を続け、平成9年には65歳以上人口の割合を下回り、子どもの割合は11・9%と47年連続して低下した。

 調査年次に相違があるため厳密な比較はできないが、子どもの割合を諸外国と比較すると、わが国が最も低い水準となっている。

(解説 2021-05-10付)

その他の記事( 解説)

【解説】スポーツクラブ登録制度創設を

 日本スポーツ協会は、13日のスポーツ審議会スポーツ基本計画部会(第2回)で、部活動改革への対応として総合型地域スポーツクラブの登録・認証制度の創設を提案した。休日の部活動指導の人材配置や財...

(2021-05-17)  全て読む

【解説】児童生徒の自殺対策を

 文部科学省の調査によると、令和2年1年間における児童生徒の自殺者は前年比100人増の499人。うち、女子が87人増の219人で、特に中学生、高校生で大きく増加している。なお、3年(1~3月...

(2021-05-14)  全て読む

【解説】わいせつ等 予防的取組強化を

 文部科学省によると、令和元年度にわいせつ行為などによって懲戒処分を受けた全国の教育職員の懲戒処分件数は273人で、平成30年度の282人についで多かった。  現行法では、児童生徒等にわい...

(2021-05-13)  全て読む

【解説】少年法改正 認知率6割

 日本財団は、18歳意識調査「少年法改正」の結果を発表した。少年法等の一部を改正する法律案の認知率は60・2%。実名や本人を推定できる報道を可能とする規定については、賛成43・3%、反対が1...

(2021-05-12)  全て読む

【解説】道内少年非行等の概況 3月末

 道警本部は、ことし3月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、3月末時点で165人(うち女子29人)。前年同期に比べ48人減少した。  内訳は、刑法犯が126人...

(2021-05-11)  全て読む

【解説】2年度体力等調査結果速報値

 スポーツ庁は、令和2年度体力・運動能力調査結果の速報値をまとめた。  スポーツ庁は、2年度も全都道府県に調査を依頼。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、地域の実情に応じて調査期間の延...

(2021-05-07)  全て読む

【解説】子に対する前兆事案 3月末

 道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況(3月末現在)をまとめた。1月からの累計で、前年同期比31件増の121件だった。  前兆事案は、子ども(13歳未満)等を対象とする性犯罪な...

(2021-05-06)  全て読む

【解説】特別免許状の授与拡大へ

 文部科学省は、特別免許状の授与にかかる教育職員検定等に関する指針の改訂を検討している。オリンピック出場者、音楽・美術など国際的なコンクール・展覧会の出展者に対して従来の基準によらず免許状を...

(2021-04-30)  全て読む

【解説】デジタル教科書の効果・影響

 文部科学省は、令和2年度学習者用デジタル教科書の効果・影響等に関する実証事業の成果をまとめた。「紙の教科書をデジタル教科書に代えて使用することによる効果・影響」「デジタル教科書の効果をより...

(2021-04-28)  全て読む

【解説】5月5日から児童福祉週間

 厚生労働省と全国社会福祉協議会、児童育成協会が主唱する令和3年度児童福祉週間が5月5日から始まる。関連した各種事業を展開し、国民全体で考え、児童福祉の理念の一層の充実を図る。  国は、子...

(2021-04-27)  全て読む