道教委・道高校長協会「教頭職」調査　６割が補佐専任職求め　一般職の教頭希望６・６％

（道・道教委 2021-08-25付）

期待する教頭支援策（クリックすると拡大表示されます）

　道教委と道高校長協会（廣田定憲会長）は、教頭職に関するアンケート調査の結果をまとめた。教頭が期待する支援策として最も多かったのは「専任スタッフの配置」で６３・４％。「主幹教諭の配置」「教員との業務分担」などと続いた。一般職の教頭希望率は６・６％で、業務量の軽減を望む声が約７割となっている。

　調査は、計画的な人材育成のための施策の参考とするため、道教委と道高校長協会が初めて実施した。

　オンライン調査で校長・副校長２３３人、教頭２１３人、一般職員１６４４人から回答を得た。調査時期は５月１８日～６月４日。

【校長・副校長】

　「教頭を経験してよかった」と回答した割合は８２・８％。

　経験してよかった内容（複数回答、以下同じ）は「校長として必要な知識・経験を積むことができた」（７６・０％）、「教諭と異なる立場で教育に携わることができた」（６３・９％）が最も多い。

　一方、苦労したことは「長時間勤務」（７０・４％）、「クレーム対応」（６３・９％）などが多かった。

　教頭の負担軽減に有効と思われる方策は「教頭を補佐する専任スタッフの配置」（７４・２％）、「主幹教諭の配置」（５２・８％）など。

　教頭支援の取組として「教頭業務の分散化や見直し」「相談体制の充実」、教頭候補者育成の取組として「日常的な声かけや人事面談等での働きかけ」「教務主任等の登用」「管理職の魅力発信」などが挙がった。

【教頭】

　「教頭を経験してよかった」と回答した割合は６５・３％。

　教頭を希望した理由は「上司や同僚に進められた」（６１・０％）、「学校経営の中核として力を発揮したかった」（４３・７％）が多い。

　充実していることとして「学校経営への関与」（６６・２％）、「教員を育てることができる」（５５・９％）が挙がった一方、「苦労していることでは「多様な雑務」（６４・８％）、「長時間勤務」（５９・２％）が多い。

　期待する教頭支援策は「教頭を補佐する専任スタッフの配置」（６３・４％）、「主幹教諭の配置」（３８・０％）など。

　教頭確保に必要な環境整備として「業務量の軽減」（７７・０％）、「待遇改善」（７２・３％）が多く挙がっている。

【一般職員】

　「教頭を希望したい」と回答した割合は６・６％。

　教頭のイメージは「業務量が多い」（７５・９％）、「周囲に対する気遣いが必要」（７１・４％）などと続く。

　教頭を希望する理由は「学校経営の中核として力を発揮したい」（４７・７％）、「将来、校長になって学校経営を行いたい」（４２・２％）など。

　一方、希望しない理由は、「生徒とのかかわりが少ない」（５３・１％）、「仕事が多様で大変」（５２・７％）が多い。

　教頭を務めるために望む環境整備として、「業務量の軽減」（６９・８％）「長時間勤務の解消」（５８・７％）などが挙がった。

(道・道教委 2021-08-25付)