組織維持・強化・拡大を 当面闘争の推進(関係団体 2021-09-24付)
▽新型コロナウイルス感染拡大のもとで一層子どもと地域の実態に応じた自前の教育課程づくりが求められる。各地での教研活動を進めるとともに、道教組として連続的な学習会を開催し、主体的な教育課程編成、教育活動推進についての学習と取組の交流を行う
▽新型コロナ感染症に伴いオンライン開催となった11月6・13・14日の2021合同教育研究全道集会成功を目指す
▽行政研修の押し付けに反対し、教育研究の自由を守る取組を進める
・教育委員会が研修を実施するに当たっては、「教員の自主性尊重」「学問の自由、思想・信条の自由」を原則とすること。教職員の長時間過密労働解消のためにも、初任段階教員研修、中堅教諭等資質向上研修など様々な教員研修の負担軽減を求める
・制度の矛盾が一層明らかになった教員免許更新制について、直ちに廃止することを求める。また、それによる新たな研修負担増は導入させない
▽特別支援教育の充実については、どの子にもゆきとどいた教育を進めるという視点からとらえる
・教職員定数増を求める運動を進める
・すべての障がい児への豊かな教育を進めるため、特別支援教育支援員の増員と有効的な活用を含めた制度面の充実に向け、道・市町村教委に要求する
・特別支援学校の過密・過大問題を解消するため、設置基準の実効ある運用を求める請願署名に取り組み、要請を行う
・特別支援学級については、一人ひとりの特性を踏まえた教育実現のため、編成標準の改善を求めていく
▽新型コロナウイルス感染拡大から子どもの命と健康を守り、成長と発達を保障するための教育条件整備を進めること、国による小・中学校、高校の20人以下学級実現に向けた国民的要求実現のため、教育全国署名運動の取組を進める。地方議会での意見書採択、自治体・教育関係団体への要請・懇談などに積極的に取り組む
▽小学校小規模校における定数改善、養護教諭・事務職員の全校配置・複数配置などに向け、道教委に定員・教育予算要求書を提出する
▽機械的な学校統廃合計画や安易な義務教育学校への移行に反対し、保護者や地域・住民の声を受け止めながら検討することを求める
◆変形労働時間制の導入反対
▼生活と権利を守るたたかい
▽学校における新型コロナウイルス感染を防ぐため、労働環境の改善と教職員の働き方の改善を求める
▽長時間過密労働を是正し教職員の健康を守る取組を進める。公立学校への1年単位の変形労働時間制導入に反対し、教職員定数の抜本的改善と20人以下学級実現、管理と競争の教育政策の転換、時間外勤務を命じない原則を堅持した上での給特法改正など抜本的な政策を求める
・教職員の労働条件と子どもたちの教育条件を統一してとらえ、時間外勤務や多忙化解消の方策について道教委の方針や取組を補強する。道立学校総括安全衛生委員会へ組合要求を反映させるよう積極的に参加し、実効あるものにする
・公立学校への1年単位の変形労働時間制導入のための条例制定に反対し、世論を広げ、取組を強化する
・改正給特法第7条に基づく在校等時間の把握に当たって、休憩時間や自己研鑚等を一律に排除することなく、持ち帰り勤務も含め、勤務実態の適正な把握を行うこと、虚偽の記録の押し付けや時短ハラスメントがないようにすることを求める
・すべての職場で、長時間過密労働解消のために、管理職も含めた教職員の合意づくりを進める。1年単位の変形労働時間制導入に反対する職場世論の形成を目指し、導入・適用の是非に関する各学校の意向の決定は、全教職員による民主的な話し合いに基づいて行うよう要求する
・長時間過密労働の大きな要因の一つである部活動問題について、教職員の生活と健康を守る立場を堅持して取り組む
▽道財政不足を理由とした賃金削減を許さず、道民本位の道財政の再建、道民生活を守る課題と一体的に賃金改善を求める
・コロナ禍の中であらためて鮮明になった公務の役割を広く明らかにし、道人事委員会勧告に向け、公務労働にふさわしい賃金などの改善勧告を求めて道・道教委に要求書を提出し、職場・地域からの要求署名運動を基礎に、職場からの交渉要員も募りながらその強化を図る
・生活実態に見合った寒冷地手当の増額を求める要求運動の強化を図る
・給与に差をつける成果主義賃金に反対し、全教職員の処遇改善を求める
▽公務員賃金削減に反対し、公務・公共サービスの充実、労働基本権の回復を目指す運動を強める
▽定年引き上げ、雇用と年金の確実な接続を求める取組を進める
・雇用と年金の確実な接続は国の責任であり、定年延長と年金支給年齢の確実な接続を求めていく。年金支給開始年齢の引き上げには反対する
・再任用教職員の実態を把握するとともに、再任用教職員を定数外とし、新規採用への影響を及ぼさないよう求める。無年金になる再任用職員の低い賃金の改善を求める
▽消費税増税反対、最低賃金の引き上げなどの要求実現を目指し、職場・地域からの共同の取組を進める
▼憲法を生かし、平和と民主主義、命と暮らしを守る国民共同の課題
▽立憲主義に反した自民党主導の憲法9条改悪を許さないたたかいに全力で取り組む
▽各地において、革新懇、九条の会、憲法改悪反対共同センターなどの市民団体と幅広い共同の取組を進める
▽あらゆる改憲策動を許さず、憲法を守り、暮らしや教育に生かす取組を進める
▽原発再稼働を許さない取組に連帯し、原発ゼロを目指す。北電による泊原発再稼働を断念させるべく、学習会やデモなどの取組で共闘を広げる
◆教員採用選考制度改善を
▼人事要求実現、民主的人事行政確立の課題
▽管内教育を向上させ、教職員の異動要求に添った人事要求の実現を目指し、道教組各構成組織での取組を進める
▽道教委、教育局への人事要求では、民主・公平・公開の原則に立った人事行政の確立を求める
▽事務職員の格付基準の見直しによる機械的人事が行われないようにするとともに、本人の希望と納得に基づく人事の実現を目指す
▽再任用については、他の公務員と比べ採用率が低く、看過できない状況がある。年金と接続しない状況があるからこそ、希望者全員の任用と定年延長に伴う問題点の解消を求めるとともに、各管内の実態を把握し、要求実現に向けて取り組む
▽定数内臨時教職員の解消を図るよう要求する。年度内に期限付教職員の欠員が多く、放置することは許されない。正規採用を増やし、年度初めから多くの欠員を起こさないような道教委に強く改善を求める
▽教職経験の考慮、地域枠採用の問題点など教員採用選考制度の改善を求める
▽採用時の赴任地決定についても、新採用者の生活や権利を守る立場から、道教委へ要望していく
▼道教組の仲間を増やす取組の課題
▽道教組・組合づくりリーフレット『with you』などを活用し、各単組・連絡会、支部・分会、専門部で、組合に結集する意味、道教組運動の魅力を確かめ合う学習、討議を一層広げる。「声をかける」「話を聞く」「つながる」ための対話活動を追求し、仲間を増やして未来を拓く道筋の具体化を進める
▽みかんキャンペーンや共済カフェなどの共済拡大の取組を重点に掲げ大きく前進させるとともに、共済加入から組合加入への太い流れをつくり出す
▽青年層とつながり、話を聞き、ともにほっとできる時間をつくり出す。青年層の組合加入を積極的に呼びかけ、青年層の願いや声を生かして、組合活動を活性化させる
▽コロナ禍の渦中にあるからこそ、組合のよさ、存在意義が実感できる情宣活動を進める。SNS(Twitter、Facebook、LINEなど)について、「道教組・組合づくりリーフレット②『from us』を参考に、各組織・専門部での一層の活用を進める
▽組織拡大と道教組共済・クレスコ拡大を統一的に進める
▽要求の多数派を目指し、参加と共同の学校づくりに取り組む。新型コロナ感染症の影響による職場の様々な問題や子どもたちの状況について、教職員一人ひとりの願いや悩み、職場の課題や要求を共有し合う職場づくりを進める
(関係団体 2021-09-24付)
その他の記事( 関係団体)
北見市上仁頃小・豊地小外国語公開 多様な伝達機会を創出 遠隔システムで単式授業展開
第70回全道へき地複式教育研究大会の2日目、6つの分科会で公開授業を配信した。うち、北見市立上仁頃小学校(浜崎成巳校長)と北見市立豊地小学校(畠山淳校長)の外国語では、オンラインで両校をつ...(2021-09-29) 全て読む
第72回全国学校給食研究協議大会 食育推進など実践発表 文科省・道教委など主催
10月21・22日にオンライン開催される第72回全国学校給食研究協議大会では、8分科会で学校給食に関する研究協議を行う。各研究主題に基づき、全国の学校給食実施校の校長、教諭、栄養教諭、学校...(2021-09-29) 全て読む
三浦会長 実践の活用求める 新しい学校づくりを 道中 第63回宗谷・稚内大会
【稚内発】道中学校長会(三浦利章会長)は24日、第63回研究大会宗谷・稚内大会をオンライン開催した。大会主題「新たな時代を切り拓き よりよい社会を創り出していく日本人を育てる中学校教育」の...(2021-09-28) 全て読む
道研 へき地・小規模校教育充実研修 教育の地域格差なくす 遠隔合同授業で講義・協議
道立教育研究所は10日、これからのへき地・小規模校教育充実研修をオンライン開催した。へき地・小規模校間の遠隔合同授業に関する講義や協議を通して、自校での取組に向けて研鑚を積んだ。 一人...(2021-09-24) 全て読む
道肢体不自由養護学校体育大会開く 移動感染リスク解消 全7校オンラインでつなぎ
第35回道肢体不自由養護学校体育大会が8月下旬、道内養護学校全7校をオンラインで結び開かれた。開催地への移動や新型コロナウイルス感染のリスクなどの課題解決とともに、児童生徒が落ち着いて大会...(2021-09-24) 全て読む
端末活用 子の発達応じ 20人以下学級求め運動 ICT化 問題点明らかに
道教組(中村哲也執行委員長)は11日、第34回中央委員会をオンライン開催した。当面闘争の推進における重点課題に、「20人以下学級実現をはじめとした、ゆきとどいた教育を保障するための条件整備...(2021-09-24) 全て読む
道公教 第54回研究帯広大会 山口会長 持続可能な取組を 記念講演や8分科会など
【帯広発】道公立学校教頭会(山口貴治会長)は17日、第54回北海道公立学校教頭会研究大会帯広大会をオンライン開催した。約320人が参加。研究主題「未来を生きる力を育む 魅力ある学校づくり~...(2021-09-22) 全て読む
配置計画 学校と地域が混乱 道独自に少人数学級を 道高教組・道教組が声明
道高教組(尾張聡中央執行委員長)と道教組(中村哲也執行委員長)は10日、公立高校配置計画および公立特別支援学校配置計画に対し声明を発表した。短期的な生徒数の増減に対する学級数の増減が学校と...(2021-09-21) 全て読む
北教組 高・特配置計画決定で声明 格差拡大 撤回を要請 地元進学保障へ条件整備
北教組(木下真一中央執行委員長)は8日、道教委の公立高校配置計画および公立特別支援学校配置計画の決定に対する声明を発表した。計画に基づく募集停止や学級減が遠距離通学者や保護者の経済的負担の...(2021-09-21) 全て読む
災害テーマに調査内容発表 工夫凝らし明快に伝え 岩見沢市内小学校8校が遠隔学習
【岩見沢発】岩見沢市内の小学校8校は10日、オンラインで社会科の遠隔学習「自然災害とくらし」を行った。5月から岩見沢市立教育研究所(砂川昌之所長)をはじめ、市遠隔学習推進委員会を中心に準備...(2021-09-21) 全て読む