道肢体不自由養護学校体育大会開く 移動感染リスク解消 全7校オンラインでつなぎ(関係団体 2021-09-24付)
30㍍折り返し走に参加した児童の様子
第35回道肢体不自由養護学校体育大会が8月下旬、道内養護学校全7校をオンラインで結び開かれた。開催地への移動や新型コロナウイルス感染のリスクなどの課題解決とともに、児童生徒が落ち着いて大会に臨める環境づくりにもつながった。
大会は、全道の肢体不自由養護学校児童生徒の心身の健全な育成を図り、同じ障がいのある児童生徒との交流を深めることが目的。道特別支援学校肢体不自由教育校長会が主催。
近年、遠隔地校は児童生徒数の減少や、障がいの重度重複化による長時間移動の負担、参加への予算確保など、様々な課題があった。平成29年度、道特別支援学校肢体不自由・病弱教育副校長・教頭会が中心となり、遠隔システムを活用した体育大会の実施に向けてプロジェクトチームを編成。令和元年度は、一部遠隔地校と主会場となる学校をオンラインでつなぎ開催した。2年度は新型コロナウイルス感染症のため中止した。
本年度は初の試みとして、手稲養護学校を主会場に、旭川養護学校、網走養護学校、白糠養護学校、真駒内養護学校、拓北養護学校、函館養護学校の全7校がウェブ会議システムを用いて出場。小学4年生から中学3年生を対象に、車椅子30㍍折り返し走、ボール投げなどの競技に参加した。各種目の参加者名簿を用意し、リアルタイムで記録をクラウドに入力することで、全体の順位を確定させた。
参加した児童生徒は、「メダルをもらえてうれしかった」「ほかの学校の子がとても速くてびっくりした」などと話していた。
大会事務局長を務める手稲養護の小川忠徳教頭は「オンライン開催によって移動や感染リスクの課題解決とともに、児童生徒が落ち着いて参加できるなど、競技の面では成果が大きかった」と大会を振り返った。今後の課題に、他校の児童生徒との交流を挙げ、「次年度以降の取組でさらに充実させてほしい」と話していた。
(関係団体 2021-09-24付)
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