東札幌小で自分の大切さ実感教室　悩みあれば周囲に相談　道警補導員　いじめ防止へ

（札幌市 2021-09-28付）

６年生９３人が参加した

　札幌市立東札幌小学校（平井正憲校長）で１６日、道警本部生活安全部少年課少年サポートセンターによる自分の大切さを実感させる教室が行われた。６年生９３人が参加。サポートセンターの阿部真利恵少年警察補導員が講師を務め、いじめ問題やＳＮＳの使用などについて説明した。

　自分の大切さを実感させる教室は、令和２年度から開始。街頭補導や少年相談など、子どもとかかわることの多い少年警察補導員が講師を務め、ＳＮＳの危険性、いじめ、薬物などについて解説。その背景、少年や保護者の思いなどを伝えることによって、自尊感情を高め、自分自身の大切さを実感させ、非行防止につなげることを目的としている。

　東札幌小は、学校における諸問題の多様化やＳＮＳの問題などについて学ぶことを目的に、教室開催に応募した。

　はじめに、阿部補導員が、いじめが発生する原因を説明。「気が合わない、自分がいじめられないようになど、理由は様々だが、いじめられて当然という人は１人もいない」と強調した。

　その上で、「いじめは、被害者だけでなく、いじめてしまった加害者や周りの人も心が疲弊していく」と述べ、「誰かを傷つけるということは、いつか自分に返ってくる。心が傷つく前に周りの人に相談してほしい」と呼びかけた。

　このほか、ＳＮＳの利用に関しては、「わいせつ画像の送信」や「学校や住所などの個人情報を掲載しない」ことなどについて注意喚起した。

　最後に、「問題の発生には、自尊心や劣等感など、様々な悩みや感情がある。悩みや気持ちに迷いがあったらすぐに相談してほしい」とまとめた。

　児童からは、「普段から使用しているＳＮＳの怖さを知った。これからは注意していきたい」「悩みがあれば、ちゃんと親に相談するようにする」などの感想が挙がった。　

(札幌市 2021-09-28付)