建設業の未来と魅力で意見交換会　進路の悩み解消へ　帯工高と帯農高が参加

（学校 2021-11-10付）

進路選択に向け建設業協会役員と意見を交わした

　【帯広発】帯広工業高校（稲津誠校長）と帯広農業高校（大関俊郎校長）の生徒は１０月中旬、帯広建設会館で開かれた「高校生と語る建設業の未来と魅力」と題した意見交換会に参加した。帯広建設業協会（萩原一利会長）主催。帯広工業高の環境土木科・建築科と帯広農業高の農業土木工学科の生徒計３０人が参加。建設業に対する生徒たちの率直な意見や疑問に対して協会役員が回答し、業界に対する理解を深めた。

　開会に当たって萩原会長は「皆さんの中から一人でも多くの若者が建設業で活躍し、将来の十勝を住みやすい地域にしていただきたい」と呼びかけた。

　続いて、協会から映像資料の「建設業のすべて」を上映したあと、会員企業を対象としたアンケートの調査結果を説明。今後３年間の採用計画について９６％の会員企業が「計画あり」と回答したことや、繁忙期の時間外勤務時間、採用したい人物像なども示した。

　このあと、「今の学校に進学した動機」「卒業後の進路」などをテーマに意見交換。

　生徒からは、「建設会社に就職して人々の暮らしに貢献したい」「公務員を志望していたが、インターンシップを通じて建設業に興味をもち、進路で迷っている」など様々な声が聞かれた。

　また、「有給休暇は取得しやすいか」「女性の技術者を採用してよかったことはどんなことか」など積極的に質問し、協会役員らが丁寧に回答。

　「建設会社に就職するなら高卒と大卒のどちらがよいのか」との問いには、「資格取得に必要な年数の差も小さくなったので、どちらがよいというより本人の気持ちが大切。早く就職していろいろな経験を積むことも、進学してより深く学ぶこともどちらも大事なこと」と答えた。

(学校 2021-11-10付)